鎌倉芳太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Focaccia (会話 | 投稿記録) による 2016年3月1日 (火) 21:34個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (+Category:勲四等瑞宝章受章者; +Category:東京芸術大学出身の人物; +Category:東京芸術大学の教員; +Category:美術史家 (HotCat使用))であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

鎌倉 芳太郎(かまくら よしたろう、1898年明治31年)10月19日 - 1983年昭和58年)8月3日)は、沖縄の紅型・藍型等型絵染の研究者・伝承者。重要無形文化財「型絵染」保持者(人間国宝)。沖縄県首里城再建などに尽力する。代表著書に『沖縄文化の遺宝』がある。石垣市名誉市民三木町名誉町民

略歴

著作

  • 沖縄文化の遺宝』(編著、本文・写真で2分冊) 岩波書店 1982年
  • 『東洋美術史』イデア書院 1930年
  • 『古琉球型紙』(編著、全4巻) 京都書院 1974年
  • 『鎌倉芳太郎 型絵染』 <人間国宝シリーズ14> 講談社 1978年
  • 『琉球の織物』 京都書院 1979年
  • 『東洋の彫刻 復刻版』 <アジア学叢書> 大空社 2007年

参考文献

  • 琉球政府立博物館サントリー美術館『50年前の沖縄写真で見るうしなわれた文化財』展覧会図録(1972年)
  • 三木健「鎌倉芳太郎 沖縄文化研究にささげたん半世紀」『南島史学会』2号(1973年4月)
  • 三木健「鎌倉芳太郎 沖縄文化研究の半世紀」『沖縄ひと紀行』(二ライ社、1998)
  • 中村哲「鎌倉芳太郎『沖縄文化の遺宝』読後」『文学』52巻6号(岩波書店、1984年6月)
  • 宮城篤正「鎌倉芳太郎先生の琉球芸術調査のことなど」『文学』52巻6号(岩波書店、1984年6月)
  • 波照間永吉「鎌倉芳太郎があつめた沖縄関係文献資料」『文学』9巻3号(岩波書店、1998年)
  • 原田あゆみ「鎌倉芳太郎の前期琉球芸術調査と美術観の変遷」『沖縄芸術の科学』11号(沖縄県立芸術大学附属研究所紀要、1999年)
  • 久貝典子「鎌倉芳太郎の琉球芸術調査(上・下)」『沖縄文化』96・97号(「沖縄文化」編集所、2003・2004年)
  • 久貝典子「紅型を通してみた鎌倉芳太郎の琉球工芸観」『民族芸術』23号(民族藝術学会、2007年)
  • 粟国恭子「近代沖縄の芸術研究① -末吉安恭(麦門冬)と鎌倉芳太郎-」『沖縄芸術の科学』19号(沖縄県立芸術大学附属研究所紀要、2007年)
  • 粟国恭子「近代沖縄の芸術研究② -鎌倉芳太郎と比嘉朝健-」『沖縄芸術の科学』20号(沖縄県立芸術大学附属研究所紀要、2008年)
  • 粟国恭子「鎌倉芳太郎が残した琉球芸術の写真」『麗しき琉球の記憶―鎌倉芳太郎が発見した美』(沖縄文化の杜、2014年)
  • 粟国恭子「鎌倉芳太郎と写真―琉球芸術写真の文化史―」『沖縄芸術の科学』27号(沖縄県立芸術大学附属研究所紀要、2015年)
  • 高草茂「沖縄県立芸術大学に収蔵の鎌倉資料 -その経緯-」『沖縄芸術の科学』20号(沖縄県立芸術大学附属研究所紀要、2008年)、著者の高草は『沖縄文化の遺宝』刊行までの10年間岩波書店で編集担当をつとめる。
  • 香川県文化会館『琉球の至宝と型絵染 人間国宝鎌倉芳太郎の全仕事』図録(2003年)、鎌倉芳太郎と沖縄との関わり記載
  • 高松市歴史資料館『近代香川の人物譜 菊池寛と同じ時代を生きた人々』図録(2008年)、鎌倉芳太郎と沖縄との関わり記載
  • 与那原恵首里城への坂道 鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像』(筑摩書房、2013年) 、蓄積された地元沖縄の研究成果をもとにした評伝、「ちくま」(筑摩書房の月刊PR誌)連載「沖縄の光を残した人・鎌倉芳太郎伝」(2010年11月号より2012年1号まで)に大幅加筆改稿されたもの
  • 沖縄県立博物館・美術館『麗しき琉球の記憶 -鎌倉芳太郎が発見した美』図録(沖縄文化の杜、2014年)、詳細な関連文献などを記載
  • 兒玉絵里子「沖縄の民族芸術研究」『民族芸術学会会報』第85号(民族芸術学会、2014年)、鎌倉芳太郎と沖縄との関わり記載
  • 物故者記事 鎌倉芳太郎”. 東京文化財研究所 (2014年4月14日). 2016年2月29日閲覧。
  • 鎌倉芳太郎資料”. 沖縄県立芸術大学. 2016年2月29日閲覧。