銀河中心

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銀河系の銀河核
天文学上の未解決問題
銀河中心の周りを回転する恒星の回転速度が観測と理論で食い違うのは、暗黒物質によるものか、それとも他の何かなのか?
物理学の未解決問題
なぜ銀河の外縁部は内縁部と同じ速度で旋回しているのか? ありうる説明として、暗黒物質と修正ニュートン力学が提案されているが、そのうちの片方が真実なのか、それとも両方なのか?

銀河中心[1][2](ぎんがちゅうしん)は、銀河の中心、特に天の川銀河の中心部のこと[2]いて座の方向、7 - 8キロパーセクの所にある最も明るい部分が銀河中心である。星間ガスやチリによって、銀河中心を視認したり、紫外線軟X線で分析することはできない。銀河中心の観察には、ガンマ線硬X線赤外線サブミリ波電波波長が使われる[2]

複雑な電波を放射しているいて座A*は、ほとんど銀河中心にあり、強力で多種多様にわたる電波を発している。多くの天文学者は、これを超大質量ブラックホールであると考えている[2]

出典[編集]

  1. ^ 『文部省 学術用語集 天文学編』(増訂版)日本学術振興会、1994年11月15日、27頁。 
  2. ^ a b c d 銀河中心”. 東京大学大学院理学系研究科・理学部. 東京大学. 2020年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月6日閲覧。