鈴木俊隆
鈴木俊隆(すずき しゅんりゅう 1905年5月18日 - 1971年12月4日)は昭和の曹洞宗の僧侶。アメリカに禅を広めた。
経歴
神奈川県平塚市の曹洞宗松岩寺の生まれ。12歳で静岡県森町の蔵雲院の玉潤祖温和尚に弟子入りする。駒澤大学在学中に蔵雲院住職となる。1930年駒澤大学卒業。永平寺、總持寺で修行。1936年静岡県焼津市林叟院住職。
1959年、55歳でアメリカに渡り、サンフランシスコの曹洞宗寺院桑港寺の住職となる。桑港寺は日系人向けの宗教活動を主にやっていたが、鈴木は日系人に限らず全てのアメリカ人対象に禅を広めようとし、1961年サンフランシスコ禅センターを設立する。1967年カルメル渓谷近くの山中のタサハラに禅マウンテンセンター(禅心寺)を設立。1969年禅センターは桑港寺より独立、公案を用いない只管打坐の曹洞禅のアメリカへの普及に貢献した。1971年12月癌で死去。死去の2週間前、法嗣(ほっす 後継者)にリチャード・ベーカーを任命した。
アメリカ仏教界へ与えた影響は大きく、1998年5月にはスタンフォード大学で、「鈴木俊隆学会」も開かれている。
"Zen Mind, Beginner's Mind "は45ヶ国語に翻訳されている(日本語訳は「禅へのいざない」)。
弟子
Wikipedia英語版に掲載されている主な弟子は次の通り。
- Tenshin Reb Anderson
- Zentatsu Richard Baker
- Edward Espe Brown
- David Chadwick
- Jakusho Kwong
- Sojun Mel Weitsman
伝記
- Chadwick, David 著"Crooked Cucumber: the Life and Zen Teaching of Shunryu Suzuki." Diane Pub Co社発行。
著書
日本語
英語
- "Not Always So: Practicing the True Spirit of Zen",Edward Espe Brownと共著,Quill社
- "Zen Mind, Beginner's Mind ",Shambhala Pubns社
- "Branching Streams Flow in the Darkness: Zen Lectures on the Sandokai",Mel Weitsman、Michael Wenger、 Shih-Touと共著,Univ of California Pr社
ほか