過剰歯
過剰歯(かじょうし) とは、歯種によって決まっている数以上に存在する歯のことである。女性よりも男性に多い。欠損歯より数は少ない。
最も多いのは、上顎の正中にできる正中過剰歯であるが、この他も、これまでの進化の過程にて失われてきた歯ができることが多い。大きさ(多くの場合他の歯より明らかに小さい)や形態等から見た目で過剰歯とわかるものが一般的だが稀に普通の歯とほぼ同じ大きさや形態を持ちどれが過剰歯かわからないこともある。
曲がって萌出したり他の歯を圧迫するなどして歯並びを悪くする原因となることが多くこの場合には抜歯の対象となる。しかし正常に萌出して他の歯への悪影響も無い場合はそのまま問題なく使える歯になる。口腔内に萌出せずに歯肉や顎骨内にとどまることもあるがたとえ萌出しなくても既存の歯の根に影響を与えることもありこのような場合は抜歯が必要になる。ただし骨内に留まっている場合抜歯は難しいものになる傾向にある。
関連項目
- 歯の発生
- 抜歯
- アンドレ・ザ・ジャイアント 奥歯に過剰歯があり第5大臼歯まで生えていたという
- 三十二相八十種好 仏には四十本の歯があるとされる