賽は投げられた
「賽は投げられた」(古典ラテン語:Alea jacta est(アーレア・ヤクタ・エスト)もしくはJacta alea est)は、古代ローマの軍人カエサルが元老院に背いて軍を率いて南下し、北イタリアのルビコン川を通過する際に言ったとして知られる言葉。出典はスエトニウスの文章である。現在は、“運命の歯車は既に回ってしまった”という意味で使われている。直訳ではないが同義として「ルビコン川を渡れ」がある。
共和政ローマは当時、本土と属州ガリア・キサルピナをルビコン川で分けており、それ故にルビコン川は北の防衛線であったため、軍団を率いてルビコン川を越え、南下することは法により禁じられていた。これに背くことはローマに対する反逆とみなされた。
一般的な全文
「 | ここを渡れば人間世界の悲惨、渡らなければわが破滅。進もう、神々の待つところへ! 我々を侮辱した敵の待つところへ! 賽は投げられた! | 」 |
関連項目
- ガイウス・スエトニウス・トランクィッルス
- アリストパネス
- 経済ドキュメンタリードラマ ルビコンの決断 - テレビ東京の経済番組。