螺旋 (ヴァンゲリスのアルバム)

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螺旋
Spiral
ヴァンゲリススタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ロック
シンセサイザー音楽
時間
レーベル RCAレコード(US=発売時)
プロデュース ヴァンゲリス
専門評論家によるレビュー
ヴァンゲリス アルバム 年表
反射率0.39
(1976)
螺旋
(1977)
霊感の舘
(1978)
テンプレートを表示

螺旋』(らせん、SPIRAL)は、ヴァンゲリスのアルバム。

収録曲

  1. 螺旋 - Spiral (6:56)
  2. バラッド - Ballad (8:25)
  3. 托鉢僧D - Dervish D (5:13)
  4. 見知らぬ男 - To The Unknown Man (9:03)
  5. 3+3 (9:35)

概要

RCAレコードで「反射率0.39」に続いてリリースした3作目のアルバム。ジャケットはオーディオ用のプラグが先頭に装備されたカール型のコードが、青空を螺旋状に進んでいくというもので、ヴァンゲリス自らがデザインした[1]
ジャケット下部に掲げられた"Going on means going far Going far means returning (TAO TE-CHING )"という言葉は、古代中国の思想家・老子の著作とされる『老子道徳経』(TAO TE-CHIN)第25章の第5節「大曰逝、逝曰遠、遠曰反」の英訳である。書き下し文は「大なれば曰(ここ)に逝(ゆ)く、逝けば曰に遠く、遠ければ曰に反(かえ)る」。現代語に訳すと「広がり行けば遠ざかり、遠ざかれば回帰する」といった意味。
なお、日本盤ではTo The Unknown Man に「見知らぬ男」との邦題が付けられているが、これは誤訳。「名も無き者へ」とすべきである。

シングル

本アルバムの発売に合わせて、次のシングルレコードが欧米で発売された。ただし、欧州盤と米国盤とでは、収録曲目は同じであるが内容が異なる。以下は欧州盤の内容。

  • 『To The Unknown Man』
A面: To The Unknown Man (約4:03)
B面: To The Unknown Man (Part Two) (約2:25)
※ 分秒数は、利用者:Yatchokoの手動計測による(英国見本盤PB5064使用)。
※ このEP盤については米国盤ではアルバムの4.を分割してA・B両面に収録しているが、欧州盤ではA面は同じくアルバムの4.の抜粋であるものの、B面はアルバム未収録の曲が収録されている。この欧州盤のB面のPart Twoは、その後のヴァンゲリスのいかなるアルバムにも収録されておらず、事実上「幻の曲」となっている。

ドイツ語

アルバムの4.の序盤から中盤にかけて(6:02辺りまで)の部分の旋律は、ミルバによって歌(ドイツ語)として次のアルバムに含まれリリースされている。

  • 『女心/ヴァンゲリスを歌う Ich hab' keine Angst』 (ドイツ盤1981年、日本盤1986年)
1. 眠れない理由(わけ) - Ich hab' keine Angst (To The Unknown Man) (4:14) ※ 作詞: Thomas Woitkewitsch
  • 日本語曲名及び収録時間は日本国内盤LP(K28P 337)による。ただし、曲順はCD上のもの。

日本語

アルバムの4.の序盤から中盤にかけて(6:02辺りまで)の部分の旋律は、みなみらんぼうによって歌(日本語)として次のアルバムに含まれリリースされている。

  • 『ランブリング ランボウ Rambling Rainbow』 (1982年)
A面5. 見知らぬ男 (5:42) ※ 作詞: みなみらんぼう、編曲: 若草恵
  • 日本語曲名及び収録時間は日本国内盤LP(RHL-8803)による。他にカセットでも発売された(RHT-8803)。

脚注

  1. ^ 本アルバム日本国内盤のライナーノーツより。