藤沼貴

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藤沼 貴(ふじぬま たかし、1931年2012年1月9日)は、日本のロシア文学者。早稲田大学名誉教授。日本トルストイ協会前会長。

中華民国遼寧省生まれ。早大文学部大学院博士課程中退。1997年まで早大教授、のち創価大学特任教授。 トルストイを中心に研究翻訳し、三大長編「アンナ・カレーニナ」、「戦争と平和」、「復活」をすべて訳している。「あてし」と読むこともある。2005年「カラムジン研究」で早大文学博士

1990年代に、NHKラジオロシア語講座の講師をつとめた。

2012年1月9日、肺炎のため死去。80歳没[1]。妻はロシア歌曲を紹介するNPO法人「ヘラルドの会」創設者の藤沼敦子[2]

著書

単著

  • 『トルストイの生涯』(第三文明社〈レグルス文庫〉, 1993年/同・第三文明選書、2020年)
  • 『ロシアその歴史と心』(第三文明社, 1995年)
  • 『近代ロシア文学の原点――ニコライ・カラムジン研究』(れんが書房新社, 1997年)
  • 『トルストイ』(第三文明社, 2009年)- 集大成の大著
  • 『トルストイ・クロニクル 生涯と活動』(東洋書店〈ユーラシア・ブックレット〉, 2010年)- 小冊子
  • 『トルストイと生きる』(春風社, 2013年)- 研究論考の遺著

共著

編著・共編著

主な訳書

脚注

外部リンク