萌の朱雀

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萌の朱雀
監督 河瀬直美
脚本 河瀬直美
製作 WOWOW、バンダイビジュアル
製作総指揮 仙頭武則、小林広司
出演者 國村隼
尾野真千子
音楽 茂野雅道
撮影 田村正毅
公開 1997年
上映時間 95分
製作国
言語 日本語
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萌の朱雀』(もえ の すざく)は、1997年に製作された日本映画。河瀬直美監督は、第50回カンヌ国際映画祭でカメラ・ドール(新人監督賞)を受賞した。

概要

奈良県の過疎化が進む村(西吉野村=現五條市)が舞台。田原孝三(國村隼)は村で持ち上がった鉄道新線の阪本線(五新線)のトンネル工事にかかわるが、やがて計画は中断され、職を失った孝三は8ミリフィルムで村の人々の記録を残してから、失意のままこの世を去る。新線建設の夢が幻に終わるとともに、田原家の家族も離ればなれになってしまう。

山村における過疎化の現実とそこに生きる人々のかかわり、感情を描く。河瀬監督本人の手により、小説化されている。『萌の朱雀』(1997年、幻冬舎)、文庫版は1999年に仙頭直美名義で出版されている。

「恋尾」という地が舞台だがこれは架空の地名である。

製作は、WOWOWバンダイビジュアル1997年11月1日ビターズ・エンドの配給により公開された。

スタッフ

キャスト

受賞歴

ビデオ

2007年9月25日に、バンダイビジュアルからDVDが発売された。

撮影

路線バスの場面は主に当時の賀名生停留所(現:奈良交通・専用道賀名生)周辺で撮影が行われた。当時使用されていた西日本JRバス加茂営業所五条派出所所属の車両を、塗装はそのままにJRマークや社名をテープで隠したり「国鉄」バスに貼り替えて撮影に使った。

また、トンネルの場面は城戸以南のトンネル(坂巻トンネル、天辻トンネル?)で撮影が行われている。

関連項目