自己主張

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自己主張(じこしゅちょう)とは、人間が社会において、自己の意見や考えや欲求などを他人に伝えるということである[1]

日本人は、この自己主張を苦手とするところが目立つ存在である。というのも日本社会というのは自己主張をするような人間を良しとする風潮ではなく、自己主張をするような人間に対しては、自分勝手な人間や、協調性が無い人間などといった理不尽な評価をされると思われるためである。

そのため日本人というのは、言いたいことを言わずにいるということが多いわけであり、これが「日本人は自己主張をしない」と批評されているということである。他には日本人は、物事に対して意見を言う場合にも、それを直接言うのではなく、言い回すことで伝えるというところが多く、これも日本人が自己主張をしないと思われている点でもある[2]

一方、日本人がこうであるのに対して、欧米人は公の場で自己主張をするという傾向が高い。アメリカでは会議が行われている場合には、積極的に状況や能力を自己主張しており、自己主張をしない人間というのは情けない人間であると思われがちであるためである。

アメリカは自己主張が強い社会というのはさまざまな場で見られることであり、たとえば電車に乗っていたならば、かなりの割合でホームレスが歌いだしたり楽器を演奏したり現在の自分が置かれている窮状をアピールしたりして乞食をするという光景に出くわす。そして何人かの他の乗客はそれに対して報酬をあげている。このようにアメリカというのは人間というのは自己主張ができないと生きていくことができない国であるために、アメリカ人は自己主張をするという傾向が高いわけである[3]

また、自己主張の概念においてはヨーロッパ人もアメリカ人同様にそう捉えている面が強く、理由としては歴史・社会背景や文化の違いが入っていることも挙げられる[注釈 1]

脚注

  1. ^ 日本国外のアジア各国の人間にも、その傾向が強く表れている。

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