協調性

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協調性(きょうちょうせい)とは異なった環境や立場に存する複数の者が互いに助け合ったり譲り合ったりしながら同じ目標に向かって任務を遂行する素質。

「協調性があれば正しい人間」という単純なものではなく、協調性のある人間にも協調性のない人間にも、それぞれダメ人間も素晴らしい人間、悪人、善人も含まれている。 例えばエゴグラムで行われる性格分析法において、「accac」型は異常性格者であり協調性に欠けるが、一方の「caaab」型は合理的で同情心が深いが既存の不要なルールを踏襲しない個性ゆえから周囲とズレて協調性に欠ける。[1] 以上から、特定の性格パターンに注目し「協調性がないとダメ」とも「協調性がないのもいい」とも主張できてしまう。

元々日本社会は農村社会の延長線上に位置づけられ、協調性が最重要視されてきた。企業活動においても、高いパフォーマンスを発揮するがスタンドプレーが多い人間よりも、目立った実績はないが協調性が高い人間の方が評価される場合がしばしばある。

しかし社会全体でも少子化核家族化の影響から他人と接する機会が減少し、協調性のない子供が増え学級崩壊のように社会問題化しつつある。こうした現象は子供に止まらず、モンスターペアレントのように社会的協調よりも自己利益を優先する大人も増加している。

ただ社会における協調性の重要度は低下したわけではなく、労働者は協調性の欠如が原因で普通解雇となる場合すら存在する。企業も、協調性の高い人物が入社する事により人間関係がより明るくモチベーションも上がり、その結果企業全体の業績も上がると考える事から、新入社員の採用において協調性の有無を重要視している(外資系企業には協調性よりも自己主張力を重視し、組織の中で波風を立てる人間をむしろ好む会社もあるが)。

そのため、学校教育の中における協調性教育の重要性は高り、これまで人格的に成熟した大人のための高等教育の場であったはずの大学専門学校の中にすら、教育理念に協調性の教育を掲げるところが出現している[2][3][4]

経営者には、協調性よりも判断力や指導力が強く求められる。このことから、中小企業の社長には協調性に乏しいワンマン的人物がしばしば見受けられる一方、大企業の社長は他の役員と集団経営を行っている場合が多く、組織人としての経験を積んだ人材が多いことから、協調性に富んだ人物が多い。

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]