腹膜偽粘液腫
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腹膜偽粘液腫 | |
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波状彎入像(scalloping)を伴い多発する腹膜腫瘍(矢印)がみられる。腹膜偽粘液腫のCT像 | |
概要 | |
診療科 | 腫瘍学 |
分類および外部参照情報 | |
ICD-10 | C48.2 |
ICD-9-CM | 197.6 |
ICD-O | M8480 |
DiseasesDB | 31498 |
eMedicine | med/1795 |
MeSH | D011553 |
腹膜偽粘液腫(ふくまくぎねんえきしゅ)とは、悪性腫瘍の一種。虫垂や卵巣などからゼラチン状の粘液を産生しながら発生する。腹腔内で増殖し、大量の粘液を産生しながら、他臓器に癒着・圧排する病気。
検査
- 腫瘍内部は低エコーを呈する。ホタテ貝の辺縁のような波状彎入像(scalloping)がみられることがある。
臨床像
軽度の場合は、腹痛、吐き気などをもよおすが、重度になると、まるで妊婦のお腹のように膨らむ。また、粘液が塊になってくると、内蔵を圧迫する。最悪の場合、死に至ることもある。
治療
粘液の完全な除去は非常に困難であり、いくら手術を施しても、多少の粘液が残ってしまうのが現状である。抗癌剤による化学療法が効くものもあるが、根治は困難であることが多い。