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福島事件

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福島事件(ふくしまじけん)は、自由民権運動のなかで1882年明治15年)、福島県自由党員・農民県令三島通庸の圧政に反抗した事件喜多方事件ともいい、民権激化事件のひとつ。

三島通庸は、会津地方から新潟県山形県栃木県へ通じる県道(会津三方道路)の工事をさせるために人夫、または人夫賃を出させるなど、農民に大きな負担をかけた。さらに、工事に従事しない者の財産を競売に出すなどした。

これがきっかけで、県会議長河野広中を中心に自由党員や農民が団結して反対運動を展開。11月には佐治幸平らの逮捕をきっかけに 数千人の人々が喜多方警察署におしかけ、約2000人が逮捕され、河野広中が軽禁獄7年の刑を受けるなど6名が処罰された。

また、この事件に反抗した青年自由党員が加波山事件を起こすことになる。

関連項目

参考文献

  • 『会津高田町史』