皆殺しの天使

皆殺しの天使
El Angel Exterminador
監督	ルイス・ブニュエル
脚本	ルイス・ブニュエル
製作	グスタボ・アラトリステ
出演者	シルヴィア・ピナル エンリケ・ランバル
音楽	ラウル・ラヴィスタ
撮影	ガブリエル・フィゲロア
編集	カルロス・サヴァヘ
配給	フランス映画社
公開	1962年5月 1966年9月22日 1981年8月1日
上映時間	95分
製作国	メキシコ
言語	スペイン語

『皆殺しの天使』（みなごろしのてんし、フランス語: El Angel Exterminador）は、1962年製作・公開、ルイス・ブニュエル監督のメキシコ映画である。

略歴・概要

ブニュエルのオリジナル作品。著しく合理性を欠くストーリーは、『アンダルシアの犬』や『黄金時代』などと重ね合わせて「シュールレアリズム作品」と語られることもある。また、登場人物たちが「何かを成したくてもなぜか出来ない」というプロットは後年の『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』にも通じている。

日本では、VHSベースでのビデオグラムがキネマ旬報の通信販売のみで廃盤になったため、長く一般で視聴することが困難な作品であったが、2006年に紀伊國屋書店から発売されたDVDボックスセットに封入され、現在では容易に視聴することが出来る。

キャスト

• シルヴィア・ピナル：レシチア
• エンリケ・ランバル：エドムンド
• ルシー・カジャルド：ルチア
• ジャクリーヌ・アンデーレ：アリシア
• アウグスト・ベネディコ：カルロス

ストーリー

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注意：以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。

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あるブルジョワジーの邸宅で、夜会が始まった。楽しげに振舞う列席者たち。ところが、邸宅の従業員が次々に辞職していき、執事ただ一人になってしまう。何とか晩餐を用意する主賓夫婦。食事の後、音楽室に移った列席者たちはピアノや歓談を楽しみ、帰る様子もなくそのうちジャケットを脱ぎ、すっかり腰を落ち着けてしまう。次の朝になってみると、なぜか誰も部屋から出られなくなってしまう。