浄蓮寺 (埼玉県東秩父村)

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浄蓮寺
所在地 埼玉県秩父郡東秩父村御堂362
位置 北緯36度03分04.5秒 東経139度12分17.0秒 / 北緯36.051250度 東経139.204722度 / 36.051250; 139.204722座標: 北緯36度03分04.5秒 東経139度12分17.0秒 / 北緯36.051250度 東経139.204722度 / 36.051250; 139.204722
山号 妙栄山
宗派 日蓮宗
創建年 正応元年(1288年
開山 日朗[1]
開基 大河原光興[1]
文化財 木造誕生釈迦仏立像、銅鐘、板石塔婆(以上、埼玉県指定有形文化財)、上田朝直墓(さいたま市指定史跡)
公式サイト 日蓮宗浄蓮寺|東秩父
法人番号 1030005011757 ウィキデータを編集
浄蓮寺の位置(埼玉県内)
浄蓮寺
浄蓮寺
浄蓮寺 (埼玉県)
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浄蓮寺(じょうれんじ)は、埼玉県秩父郡東秩父村にある日蓮宗寺院

歴史

1288年正応元年)、大河原光興の開基である。大河原氏は当地を所領とする豪族で、日蓮の高弟「日蓮宗六老僧」の一人である日朗を招聘して寺を創建した[2]

天文年間(1532年 - 1555年)、松山城城主上田朝直は、病気に罹り臥せっていた。そんな朝直に、ある夜「当寺で病気平癒の祈願をすれば治る」旨の霊夢を見た。朝直は使者を当寺に向かわせて祈願させたところ、たちどころに治った。この霊験を目の当たりにした上田一族は日蓮宗に改宗し、当寺の檀家になったという[2][3]

当寺には、埼玉県の文化財に指定されている七基連立の板石塔婆(板碑)がある。「文禄四年(1595年)」と彫られており、板碑造立最末期のものである[3]

文化財

  • 木造誕生釈迦仏立像(埼玉県指定有形文化財 昭和38年3月29日指定)[4]
  • 銅鐘(埼玉県指定有形文化財 昭和39年3月27日指定)[5]
  • 板石塔婆(七基連立)(埼玉県指定有形文化財 昭和40年3月16日指定)[6]
  • 上田朝直墓(埼玉県指定史跡 昭和5年3月31日指定)[7]

交通アクセス

脚注

  1. ^ a b 新編武蔵風土記稿 御堂村.
  2. ^ a b 浄蓮寺トップページ浄蓮寺
  3. ^ a b 花井泰子、花井敬、青木忠雄 著『さいたま寺社めぐり 夫婦で訪ねた四季の寺社76選』幹書房、1999年、56-57p
  4. ^ 埼玉県文化財目録埼玉県、59p
  5. ^ 埼玉県文化財目録埼玉県、65p
  6. ^ 埼玉県文化財目録埼玉県、73p
  7. ^ 埼玉県文化財目録埼玉県、92p

参考文献

  • 花井泰子、花井敬、青木忠雄 著『さいたま寺社めぐり 夫婦で訪ねた四季の寺社76選』幹書房、1999年
  • 「御堂村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ249秩父郡ノ4、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:764013/44 

外部リンク