水原涼

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水原 涼
(みずはら りょう)
誕生 (1989-10-14) 1989年10月14日(34歳)
日本の旗 日本兵庫県
職業 小説家
最終学歴 早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了
活動期間 2011年 -
代表作 「甘露」(2011年)
主な受賞歴 文學界新人賞(2011年)
楡文賞(2012年)
デビュー作 「甘露」(2011年)
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水原 涼(みずはら りょう、1989年10月14日 - )は、日本の作家小説家。同人活動も行う。

経歴・人物

兵庫県生まれ、鳥取県鳥取市出身[1]歌人吉田恭大とは小学校からの同級生で、鳥取県立鳥取西高等学校1年のときに一緒に同人誌を立ち上げている[2]北海道大学文学部卒業[1]。大学では文芸部に所属し、在学中の2011年に、投稿作「甘露」が第112回文學界新人賞を受賞し作家デビュー。同作は、2011年上期の第145回芥川賞の候補となった。芥川賞史上では初の平成生まれ候補者であった。

受賞後第二作の「日暮れの声」発表までの四年半の期間については、「結婚とか離婚とか卒業とか引越とか、まあいろいろやってたんですが、同人誌を出していた」と振り返っている[3]。同人誌活動については、「年に一冊のペースで、今後も続けるつもりでいる」と述べている[3]。2017年3月、早稲田大学大学院文学研究科にて修士課程を修了[4]

著作リスト

単行本

  • 『蹴爪』(講談社、2018年7月) - 表題作と「クイーンズ・ロード・フィールド」を収録。
  • 『震える虹彩』(安田和弘[5]との共著、喫水線、2020年4月)

アンソロジー収録作品

  • 「Yさんのこと」 - 『kaze no tanbun 特別ではない一日』(柏書房、2019年10月)収録
  • 「小罎」 - 『kaze no tanbun 移動図書館の子供たち』(柏書房、2020年12月)収録

雑誌掲載作品

小説
  • 「甘露」 - 『文學界2011年6月号
  • 「日暮れの声」 - 『文學界』2015年12月号
  • 「チャンピオン」 - 『文學界』2016年5月号
  • 「ふゆり」 - 『文學界』2016年10月号
  • 「托卵」 - 『文學界』2017年2月号
  • 「蹴爪(ボラン)」 - 『群像』2017年2月号
  • 「クイーンズ・ロード・フィールド」 - 『群像』2017年8月号
  • 「塔のある村」 - 『文學界』2017年9月号
  • 「積石」 - 『文學界』2018年1月号
  • 「少年たち」 - 『文藝』2018年夏期号(2018年4月7日発売)
  • 「干潮」 - 『すばる』2018年5月号
  • 「井戸」 - 『文學界』2018年7月号
  • 「水葬」 - 『文學界』2019年6月号
  • 「光の状況」 - 『文學界』2020年3月号
  • 「飛砂」 - 『文學界』2020年9月号
  • 「鳥たち birds」 - 『文學界』2021年4月号
  • 「息もできない」 - 『すばる』2021年11月号
随筆等
  • 「死んだら新聞に載るような」(随筆) - 『文學界』2012年8月号
  • 「モスクワの男根」(随筆) - 『群像』2016年3月号
  • 「口紅」(随筆) - 『すばる』2016年5月号
  • 「僕たちがラグビー部員だったころ」(随筆) - 『新潮』2018年8月号
  • 「私たちの不穏さ(『父と私の桜尾通り商店街』今村夏子)」(書評) - 『群像』2019年7月号
  • 「アンケート特集 シネマ2019」(タル・ペーラ/監督『サタンタンゴ』) - 『群像』2020年2月号
  • 谷崎由依『遠の眠りの』」(レビュー) - 『新潮』2020年3月号
  • 「座談会 八〇年代生まれの作家たちが読む三島由紀夫」(小佐野彈鴻池留衣古川真人+水原涼) - 『すばる』2020年10月号

    

関連項目

  • 阿川せんり - 水原の参加する文芸同人「傘」の元メンバーであり、大学文芸部でも共に活動していた。

脚注

  1. ^ a b 『文學界』2011年6月号掲載の作者情報 より。
  2. ^ 同級生交歓|鳥取県立鳥取西高校 平成20年卒|文藝春秋digital”. 文藝春秋digital. 2021年1月10日閲覧。
  3. ^ a b 随筆「モスクワの男根」(『群像』2016年3月号)より。
  4. ^ “気鋭に迫る:必要だった4年半の鍛錬 作家・水原涼(28) - 毎日新聞” (日本語). 毎日新聞. https://mainichi.jp/articles/20180512/ddm/014/040/009000c 2018年5月12日閲覧。 
  5. ^ 写真家

外部リンク