松屋利右衛門

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松屋利右衛門製造所の様子(「筑紫名所豪商案内記」明治18年発行)
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松屋利右衛門の鶏卵素麺(けいらんそうめん)
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松屋利右衛門のたばね

松屋利右衛門(まつやりえもん、初代:生年不明 - 1701年元禄12年11月7日)は、江戸時代筑前国福岡県博多商人、および代々その子孫(後継者)が襲名する名称。銘菓「鶏卵素麺(けいらんそうめん)」で知られる。

2014年現在、十三代松屋利右衛門1970年1月4日-)が当代である。

歴史

初代利右衛門長崎出島を訪れた際、ポルトガルから渡来した南蛮菓子fios de ovos(フィオス・デ・オヴォス、卵の糸)の製法を学び、これを「鶏卵素麺」と名付けて、1673年延宝元年)に博多で製造を開始した。延宝年間福岡藩主の黒田光之に鶏卵素麺を献上して、黒田藩御用菓子司となった。

十一代利右衛門は博多の茶人が京都の家元を招いた際、鶏卵素麺を茶席で使えるように「たばね(鶏卵素麺を一口サイズに切って昆布でたばねた菓子)」を考案した。

当代利右衛門は現在、福岡桜坂松屋利右衛門工房を運営する。初代から子孫代々受け継いできた「鶏卵素麺」と「たばね」のみに特化し、機械などに頼らず職人の手だけで作るスタイルを貫いており、生産数は極めて少ない。2014年01月時点で、楽天市場福岡空港ターミナルなどで販売されている。

歴代の松屋利右衛門

関連項目

外部リンク