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有効温度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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有効温度:ET(ゆうこうおんど、: effective temperature)は、温熱4要素のうち、放射熱を除く「気温」「湿度」「風速」で快適さを表す指標のことである。

温度感覚、実感温度、実効温度などと呼ばれている。

現在の気温・湿度・風速における感覚が、湿度100%・風速0m/sにおいてどの気温に相当するかを表したものである。

修正有効温度

修正有効温度:CET(corrected effective temperature)は気温、湿度、風速に加え、放射の影響も考慮した、人が感じる暑さ、寒さの感覚を表す指標である。放射はグローブ温度計を測定し求める。夏期の快適な範囲は、22~23CET、冬期は18~20CETとされている。

新有効温度

新有効温度:ET*(new effective temperature)は温熱4要素を室内環境の要素としこれに人間側の要素として作業量、着衣量を加えたもの。有効温度は湿度100%を基準にしているが、新有効温度は湿度50%を基準にしている。風速は0m/sを基準としている。

標準新有効温度

標準新有効温度:SET*(standard new effective temperature)は温熱4要素に加え作業量、着衣量も考慮した指標である。新有効温度:ET*が任意の作業量、着衣量で個々に算出され、同一の作業量、着衣量の時だけしか快適度を比較出来ない。これに対し、標準新有効温度:SET*は、相対湿度50%、椅子に座った状態、着衣量0.6clo、風速0m/sの状態に標準化して、異なる作業量、着衣量の時にもそれぞれの快適度を比較出来る。