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月相

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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月相のアニメーション画像
月の公転 地球の周りを天の北極からみて反時計回りに公転している。右側は太陽の方向
月相の変化 上図の1の位置(新月、月相0)から5の位置(満月、月相14)を経由して、再び新月に至る

月相(げっそう)とは、月の公転によって、月面のうち輝いて見える部分が変化する様子のことである。ムーンフェイズ (moon phase)、ルナーフェイズ (Lunar phase) とも。

月面の輝く部分の形は、地球(中心で考える)から見た太陽のなす角度によって決まる。ただしこれでは新月で0とならないので、黄緯差は無視し、太陽と月の黄経差を月相と定義する。月相は本質的には角度であるが、月齢との比較を容易にするため、1周を360°のかわりに28に換算した値で表す。

主な月相

  • 新月 (朔。0° = 0)
  • 上弦 (90° = 7)
  • 満月 (望。180° = 14)
  • 下弦 (270° = 21)
  • 半月(弦。上弦と下弦の総称)

月齢との比較

月齢と最もよく一致させるには、平均朔望月から、1周を29.530589とすべきだが、そうしないのは、満月と半月を整数にするためである。このずれと、月の公転角速度が一定でないせいで、一般に月相と月齢は一致しない(月齢のほうが大きいことが多い)。たとえば、満月の月相は常に14だが、月齢は13.8~15.8の範囲を変動する。

ただし、世間一般では月相と月齢の混同がしばしば見られる。