月山貞利

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月山 貞利(がっさん さだとし、1946年 - )は、大阪府生まれの日本の日本刀名匠。本名は月山清。

鎌倉時代から続く刀工一族の後裔で800年の歴史を誇る月山派の伝統を受け継ぐ。大阪月山家の5代目として綾杉鍛え(あやすぎきたえ)や月山彫を継承。1982年 無鑑査(刀鍛冶の最高位)認定。1995年 全日本刀匠会会長就任(現 顧問)。2003年 奈良県指定無形文化財保持者に認定。2015年 叙勲・褒章で旭日双光章受章。 [1][2][3][4]

略歴

刀匠「月山貞利」略歴は、つぎのとおり:[5][6][7]

1946年 人間国宝 月山貞一の三男として大阪に生まれる。 1969年 大阪工業大学建築学科卒業。父である師の貞一のもと、鍛刀の技を磨く。 1975年 高松宮賞受賞記念、刀匠月山貞利展(大阪にて)開催。 1979年 刀匠月山貞利展(大阪にて)開催。 1982年 新作刀展で名槍日本号模索出品し無鑑査に認定。ボストン美術館での「日本の人間国宝展」で師に同行。 1983年 刀匠月山貞利展(大阪にて)開催。 警視庁総監賞の短刀謹作、新作刀展に国宝丙子椒林剣模作出品。 1984年 月山一門展開催(大阪にて)。第61回伊勢神宮式年遷宮御料太刀7振(師との合作含)鉾3振謹作。 1988年 大阪市立博物館「出羽三山と月山刀匠展」出品。ボストン美術館に於いて「月山歴代とその伝統展」開催。 1989年 奈良県立文化会館「八百年の伝統月山歴代展」開催。 1990年 刀匠月山貞一・貞利展(東京日本橋髙島屋)開催。 1993年 刀匠月山貞利展(東京日本橋髙島屋)開催。 1994年 刀匠月山貞一・一門展(大阪にて)開催。 1995年 奈良県桜井市芽原に月山記念館開設。全日本刀匠理事長就任。(財)日本美術刀剣保存協会評議員、新作刀展審査員。文化庁主催の刀匠技術保存研修会講師となる。横綱貴乃花の太刀謹作。 1996年 奈良県立美術館「人間国宝 刀匠月山貞一回顧展~その技と伝統」出品。 1997年 奈良県桜井市無形文化財保持者指定。刀匠月山貞利展(東京日本橋髙島屋)開催。 2001年 刀匠月山貞利展(日本橋髙島屋)開催。 2003年 模国宝春日若宮社御料太刀謹作。奈良県指定無形文化財保持者認定。奈良新聞文化賞受賞。

新作刀展の受賞記録: 高松宮賞(2回)、文化庁長官賞、毎日新聞社賞(2回)、名誉会長賞(2回)、寒山賞(2回)

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