星新一賞
日経「星新一賞」(にっけい「ほししんいちしょう」)は、2013年より始まった日本経済新聞社が主催する理系的な発想に基づいたショートショート、及び短篇小説を対象とした公募文学賞。ショートショート作品で知られた作家・星新一の名を冠している。
概要
一般部門、ジュニア部門、学生部門(第3回から新設)に分けて募集されている。ジュニア部門は中学生以下、学生部門(第3回から新設)は専門学校を含む学校に在学中の25歳以下が対象。なお、一般部門に年齢制限はない。
人工知能など人間以外からの応募も可能。その際は、連絡可能な保護者か代理人を立てる必要がある。
受賞作は、日本経済新聞社より無料で電子書籍配信される。
第3回では、人工知能(AI)による小説の創作に取り組んでいる研究者らが、4編の応募を行い、1次審査を通過した作品もあったことを報告した[1]。現時点では、AIが2割で、人間が8割というのが実感という[2]。人工知能が関わった小説は、合わせて11作品の応募があった[3]。
選考委員
- 最終選考委員
- 中間選考委員
受賞作
一般部門は優秀賞以上、ジュニア部門・学生部門はグランプリのみ記載する。
回 | 応募総数 | 部門 | 賞 | 受賞者 | 受賞作 | |
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第1回 (応募締切 2013年9月30日) (審査結果発表 2014年3月12日[4]) |
3057 | 2546 | 一般 | グランプリ(星新一賞) | 遠藤慎一 | 「恐怖の谷」から「恍惚の峰」へ ~ その政策的応用[5] |
準グランプリ(IHI賞) | 相川啓太 | ピロウ | ||||
優秀賞(JBCCホールディングス賞) | 春名功武 | 認証 | ||||
優秀賞(東京エレクトロン賞 | 窓川要 | 朝に目覚ましの鳴る世界 | ||||
511 | ジュニア | グランプリ(星新一賞) | 松田知歩 | おばあちゃん | ||
第2回 (応募締切 2014年9月30日) (審査結果発表 2015年3月4日[6]) |
1954 | 1187 | 一般 | グランプリ(星新一賞) | 相川啓太 | 次の満月の夜には |
準グランプリ(IHI賞) | 岩田レスキオ | 墓石 | ||||
優秀賞(JBCCホールディングス賞) | 本間かおり | ママ | ||||
優秀賞(東京エレクトロン賞) | 馬場万番 | 世界が2019年を勝ち取るためのアイデアを募集します | ||||
優秀賞(アマダ賞) | 遠無計太 | 神の双曲線 | ||||
767 | ジュニア | グランプリ(星新一賞) | 利根悠司 | 回路 | ||
第3回 (応募締切 2015年9月30日) (審査結果発表 2016年3月7日[7]) |
2561 | 1449 | 一般 | グランプリ(星新一賞) | 佐藤実 | ローンチ・フリー |
準グランプリ(IHI賞) | 人鳥暖炉 | その空白を複製で | ||||
優秀賞(JBCCホールディングス賞) | 相川啓太 | 第37回日経星新一賞最終審査 -あるいは、究極の小説の作り方- | ||||
優秀賞(東京エレクトロン賞) | 佐原淘 | プロテイナ | ||||
優秀賞(アマダホールディングス賞) | 月立淳水 | ビットフリップ | ||||
優秀賞(日本精工賞) | 鈴木創 | プラスチドα | ||||
763 | ジュニア | グランプリ(星新一賞) | 新井清心 | 無色の美しさ | ||
349 | 学生 | グランプリ(星新一賞) | 松尾泰志 | 2045年怪談 |
脚注
- ^ 人工知能創作小説、一部が「星新一賞」1次審査通過
- ^ 人工知能が小説執筆 文学賞で選考通過
- ^ 人工知能が小説執筆 文学賞で選考通過
- ^ 第1回日経「星新一賞」グランプリに遠藤氏 ジュニア部門は松田氏
- ^ 第1回 受賞作品詳細 | 日経「星新一賞」公式ウェブサイト
- ^ 第2回日経「星新一賞」、グランプリに相川氏
- ^ 第3回日経「星新一賞」、グランプリに佐藤氏
関連項目
- SFに関連した新人賞
- ハヤカワ・SFコンテスト(短編SF、1961年、1962年、1964年、1974年、1979年~1992年、2013年~)
- 創元SF短編賞(短編SF、2010年~)
- 奇想天外SF新人賞(短編SF、1978年~1980年)
- 日本SF新人賞(長編SF、1999年~2009年)
- 日本SF評論賞(SFに関する評論、2005年~2014年)
- 小松左京賞(長編SF、2000年~2009年)