日下貝塚
時代
所在地
- 東大阪市日下町 - 地理院地図
- 日下貝塚 - Google マップ
風景写真のギャラリー
立地
- 生駒山地西麓の日下川右岸の扇状地末端部に立地する。
- 紀元前約6000年-前約5000年頃には、日下貝塚は海の近くに立地していた。
- 縄文海進により海水が河内平野へ進入し、生駒山麓まで海が迫っていたためである。
- その海は河内湾と呼ばれている。
標高
23.8m
出土物
魚介類
淡水貝のセタシジミが99%を占める。出土したセタシジミの大きさを測定すると24-30mmのものがほとんどである。
セタシジミは生後6年で、28mmに成長する。寿命は最大8年。
1960年の発掘で第3ピットから出土した貝殻の総数は、約46900個。
1966年の発掘で厚さ1m以上の貝層が出土した。(魚介類のギャラリーの写真参照)
- 日下貝塚出土の魚介類
(注)チリメンカワニナは汽水域で生息出来る貝なので、淡水貝・海水性の貝の両方に記載した。
魚介類のギャラリー
魚介類以外
- 人骨 34体以上。そのほとんどは屈葬で、身体は仰向け・横・うつ伏せなどの状態で葬られ、抜歯痕が多く認められる。
- 馬骨 2017年に覚張隆史氏(金沢大学)が、馬骨の放射性炭素年代測定を実施し、4世紀後半から6世紀中頃と推定。
- 土器
- 石器
- 骨角器
- 土偶
- イノシシ・シカ・イヌ・ウサギの骨
出土遺構
- 縄文後期 竪穴住居1 石囲炉 貝塚
- 縄文晩期 土壙墓31 埋設土器(甕棺墓)4 土坑 ピット
- 時期不詳 イヌ埋葬土壙
発掘回数
これまで14回発掘調査が行われている。
交通アクセス
参考資料
- 藤岡謙二郎「中河内郡孔舎衙村日下遺跡」(『大阪府史蹟名勝天然記念物調査報告』12、1942)
- 堅田直「東大阪市日下遺跡」(1967)
脚注
関連項目
外部リンク
- “大阪市・森ノ宮遺跡-邪馬台国大研究”. 2018年10月19日閲覧。
- “セタシジミ”. 2018年10月19日閲覧。
座標: 北緯34度41分31.7秒 東経135度38分53.9秒 / 北緯34.692139度 東経135.648306度