教化

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教化(きょうか)とは、特定の政治宗教価値観を、学習する立場の者に、盲目的に内面化させることを指す。を問わず、全体主義体制にある国では、教化が行なわれる。

洗脳と紙一重である。

キリスト教イスラム教などの世界宗教は、その勢力拡大の中で異教徒に対して強制的な改宗を強いることがあった。また、大航海時代、ヨーロッパ列強は、アジアやアフリカ、南北アメリカにおいて、しばしば大量虐殺・強姦や文物の破壊と共に、先住民に対してキリスト教とともにヨーロッパの価値観を教化していった。

戦前戦中教育を受けた日本人は、皇国史観を教化されていた。シベリア抑留された日本兵は、スターリンにより共産主義に教化され、赤化日本人を生み出した。朝鮮戦争時、中国軍捕虜とされた米兵も共産主義に教化され、多くの米兵が共産主義者宣言を出した。北朝鮮による拉致事件の被害者も、北朝鮮に到着後、直ちに主体思想を教化された。

また、生まれた家庭がある宗教の熱心な信者であった場合、親により教化がなされる。その宗教に基づく通過儀礼が行なわれ、その宗教の少年部に加入させられ、成人後に熱心な信者になることが期待される。

関連項目

  • 洗脳
  • 同化政策
  • 教育 - もともと教化とは教育の意味で産まれた中国由来の単語であり、江戸時代に教育という単語が生まれるまで、日本では「教化」という単語は「教育」の意味を持っていた。