恩地三保子
恩地 三保子(おんち みおこ[1]、1917年2月12日 - 1984年12月27日)は、日本の児童文学翻訳家。
略歴[編集]
画家・恩地孝四郎の長女として東京に生まれる。1938年東京女子大学英文科卒。 戦後、英米文学の翻訳を始め、はじめ推理ものや少女ものを訳し、ローラ・インガルス・ワイルダーの作品の訳者として知られる。
翻訳[編集]
- 『死の月』(シャーロット・ジェイ、早川書房、世界探偵小説全集) 1955年
- 『杉の柩』(アガサ・クリスティー、早川書房) 1957年、のち文庫
- 『島っ子ボニイ』(J・フオックス、新潮社) 1957年
- 『満潮に乗って』(アガサ・クリスティー、早川書房) 1957年、のち文庫
- 『あたし,ジュディよ』(イーブ・ベネット、秋元書房) 1958年
- 『虹の中のサンドラ』(J・ランバード、新潮社) 1958年
- 『一日の悪』(トマス・スターリング、早川書房、世界探偵小説全集) 1958年
- 『春のワルツ』(マデリン・レングル、新潮社) 1958年
- 『赤い鎧戸のかげで』(カーター・ディクスン、早川書房) 1960年、のち文庫
- 『居合わせた女』(クレイグ・ライス、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1961年
- 『暴徒裁判』(クレイグ・ライス、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1962年
- 『若草物語』(オールコット、旺文社、旺文社文庫) 1966年
- 『あしながおじさん』(ジーン・ウェブスター、偕成社) 1967年、のち文庫
- 『空からきたメアリー・ポピンズ』(パメラ・トラバース、偕成社) 1968年
- 『はりねずみのパーティ』(ロウエナ・ストット、文化出版局) 1980年
- 『アンガスとモナ・リザ』(ジャクリーン・クーパー、佑学社、アメリカ創作絵本シリーズ) 1982年
モード・ラブレイス[編集]
- 『ベッシイの高校卒業期』(モード・ラブレイス、秋元書房) 1956年
- 『ベッシイは高校一年生』(モード・ラブレイス、秋元書房) 1957年
- 『ベッシイは高校二年生』(モード・ラブレイス、秋元書房) 1957年
- 『ベッシイは高校三年生』(モード・ラブレイス、秋元書房) 1957年
- 『ベッツィーとテイシイ』(モード・ハート・ラブレイス、福音館書店) 1975年、のち復刻
クリスチアナ・ブランド[編集]
- 『ハイヒールの死』(クリスチアナ・ブランド、早川書房) 1959年、のち文庫
- 『ゆがんだ光輪』(クリスチアナ・ブランド、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1959年
- 『自宅にて急逝』(クリスチアナ・ブランド、早川書房、世界探偵小説全集) 1959年
- 『ジェゼベルの死』(クリスチアナ・ブランド、早川書房) 1960年、のち文庫
ローラ・インガルス・ワイルダー[編集]
- 『大きな森の小さな家』(ローラ・インガルス・ワイルダー、福音館書店) 1972年、のち文庫
- 『大草原の小さな家』(ローラ・インガルス・ワイルダー、福音館書店) 1972年、のち文庫
- 『シルバー・レイクの岸辺で』(ローラ・インガルス・ワイルダー、福音館書店) 1973年、のち文庫
- 『農場の少年』(ローラ・インガルス・ワイルダー、福音館書店) 1973年、のち文庫
- 『プラム・クリークの土手で』(ローラ・インガルス・ワイルダー、福音館書店) 1973年、のち文庫
脚注[編集]
- ^ 上記「大きな森の小さな家」シリーズ(福音館書店)の作者・訳者紹介。