大根島

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大根島の位置(日本内)
大根島
大根島の熔岩隧道
中央の島が大根島
大根島の空中写真。1976年撮影の13枚を合成作成。撮影当時は干拓用護岸道路は完成していない。画像左下の湖中に見える白いものは建設中の干拓堤防の一部である。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
写真中央右が大根島、手前の市街地は境港市

大根島(だいこんじま)は、島根県の東部中海に浮かぶ。島の大きさは東西に3.3km、南北に2.2km、島の周囲は約12km。大根島はきわめて平坦で最高地点の大塚山山頂でもわずか標高42mしかない。しかし、大根島全体と隣の江島玄武岩質の小規模火山(大根島火山)である。粘性の低い玄武岩質溶岩で島ができているため傾斜が緩やかで平坦である。

隣の江島と共に八束郡八束町を構成していたが、市町村合併(平成の大合併)によって松江市八束町になった。2004年鳥取側境港と隣の江島が江島大橋(全長1446m)で結ばれ便利になった。江島や松江市街側からは干拓用護岸道路で結ばれている。松江・米子市街より車で30分程度、『中海干拓事業』(中海#干拓・淡水化事業を参照)は2002年中止になった。

朝鮮人参の栽培が盛んなことでも有名。

歴史

大根島を形成する大根島玄武岩は第四紀火山カタログ委員会によれば、今から約12万年ないし30万年前に形成されたと推定されている。(「日本の第四紀火山カタログ」第四紀火山カタログ委員会編の「大根島」項目火山学会ホームページ 参照)。

有史上は『出雲国風土記』に「たこ島」という名前で記載があり、奈良時代当時は牧場として土地利用されていたようである。その後、島の火山灰土質が高麗人蔘牡丹の栽培に合っているので江戸時代より栽培が盛んになった。

島名の由来

『出雲国風土記』には、杵築の御崎のたこを捕らえた大鷲がこの島に飛来したことにより「たこ島」と名付けられたとの言い伝えが紹介されている。たこから太根(たく)そして大根(たいこ)と変化して今に至る。一方、人参を大根とよびかえたのが島の名の由来という説もある。

観光スポット

  • 日本庭園 由志園
  • 牡丹栽培 中国牡丹園 グリーンステラ
  • 溶岩洞窟 幽鬼洞(現在立ち入り禁止) 竜渓洞(入洞には事前に八束町公民館への連絡が必要)

溶岩トンネル

大根島の熔岩隧道」(幽鬼洞)は国指定の特別天然記念物、「大根島第二熔岩隧道」(竜渓洞)は国指定の天然記念物

関連項目

外部リンク