ななせダム
ななせダム | |
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建設中(2008年5月撮影) | |
所在地 |
左岸:大分県大分市大字下原地先 右岸:大分県大分市大字下原地先 |
位置 | 北緯33度47分26秒 東経131度36分28秒 / 北緯33.79056度 東経131.60778度 |
河川 | 大分川水系七瀬川 |
ダム湖 | 名称未定 |
ダム諸元 | |
ダム型式 |
中央土質遮水壁型 ロックフィルダム |
堤高 | 85.5 m |
堤頂長 | 515.2 m |
堤体積 | 4,160,000 m³ |
流域面積 | 38.0 km² |
湛水面積 | 110.0 ha |
総貯水容量 | 27,500,000 m³ |
有効貯水容量 | 25,900,000 m³ |
利用目的 | 洪水調節・不特定利水・上水道 |
事業主体 | 国土交通省九州地方整備局 |
電気事業者 | なし |
発電所名 (認可出力) | なし |
着手年/竣工年 | 1978年/2017年 |
大分川ダム(おおいたがわダム)は大分県大分市、一級河川・大分川水系七瀬川に建設中のダムである。
国土交通省九州地方整備局が施工を行う国土交通省直轄ダムで、高さ85.5メートルのロックフィルダム。大分川水系最大規模のダムであり、芹川ダム以来の多目的ダムである。七瀬川及び大分川の治水と大分都市圏への上水道供給を目的とした特定多目的ダムである。2017年(平成29年)に完成する予定であり、現在本体盛り立て工事に入ろうとしている。なおダム名は「大分川」であるが、支流の七瀬川に建設される。これは大分川水系における重要なダムであるとの意味から、大分川ダムと命名されている。
概要
大分都市圏を貫流する一級河川である大分川は、流域にたびたび水害を引き起こしてきた。特に1952年(昭和28年)6月には、西日本各地で梅雨による水害が起き、大分川流域でも11名の死者・行方不明者を出すとともに、小野鶴橋や舞鶴橋の流失、1万戸以上に及ぶ浸水といった甚大な被害を引き起こした。また、大分市は1964年(昭和39年)の新産業都市指定と大分臨海工業地帯の発展などによって指定当時に比べて人口が倍増しており、大分川の洪水想定氾濫区域内の人口密度、資産密度は九州の河川で最も高くなっている。さらに、人口増に伴って、上水道の需要の伸びが予測された。
大分川ダムは、1956年に竣工した芹川の芹川ダムと並んで、大分川水系の洪水調節の機能を担うとともに、大分都市圏に水道用水を供給することを目的に計画された。しかしながら、用地の買収や漁業補償の交渉などに時間を要した上に、人口増の鈍化などに伴う大分市の水需要の見直しによる計画変更によって建設が長期化している。現在、竣工予定は2010年とされており、今後、さらに2017年に変更される予定[1]。
2008年1月現在は準備工事が行われている状況であり、準備工事完成後の2008年度内に本体工事に着工する予定。完成すれば、堤高では下筌ダム(98m)に次いで大分県で第2位となる。
脚注
- ^ 大分川ダム 完成遅れ17年度 事業費200億円増 - 大分合同新聞、2008年1月17日
外部リンク
- 大分川ダム - 国土交通省九州地方整備局大分川ダム工事事務所
- 大分川ダム - 大分市
- ダム便覧(財団法人日本ダム協会) 大分川ダム