堀川理万子

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堀川 理万子
ほりかわ りまこ
誕生 1965年????
ジャンル 絵本
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堀川 理万子(ほりかわ りまこ、1965年 - )は、日本絵本作家[1]

人物・来歴

東京都に生まれる[2]。美術好きな両親の元に育ち、幼少の頃から絵を描くことを好んだが、小学校時代は東京芸術大学出身の図画工作教員が厳格だったり、通った絵画教室でも姉と比較して自分への評価が少なかったりしたため、「暗黒時代」と語っている[2]

中学校時代に国語の教科書に挿絵を描いたりして絵が好きなことを自覚し、文化祭でポスターに採用されたことから作品が印刷される楽しさを知ったという[2]。高校時代は東京芸大進学を目指して代々木ゼミナールの造形学校に通う[2]。現役では合格できず、京都市立芸術大学に進学したものの、東京芸大への思いは断ちがたく、中退して再受験し、合格した[2]

大学在学中に絵が本の装幀(表紙)に採用され、初仕事となる[2]。東京芸術大学美術学部デザイン科を1989年に卒業後、引き続き同大学大学院に進み、1991年に修了する[2]。修了制作はサロン・ド・プランタン賞を受賞した[2]。この間、福武書店の担当者が福武文庫創刊のために人材を求めて大学の研究室を訪れた折、堀川の絵を見て児童図書出版協会の仕事を紹介される[2]。大学院修了時には女性ファッションブランドへの就職が決まっていたが、絵の仕事が増えていたため辞退し、以後フリーの作家として活動する[2]

2021年『海のアトリエ』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞(江國香織選考)[3][4]、2022年同書で第53回講談社絵本賞、第71回小学館児童出版文化賞受賞。

著書

  • 『ぼくのシチュー、ままのシチュー』ハッピーオウル社, 2005.8
  • 『くまちゃんとおじさん、かわをゆく』ハッピーオウル社, 2006.8
  • 『くまちゃんのふゆまつり』ハッピーオウル社, 2007.12
  • 『あーちゃんのたんじょうび』偕成社, 2008.9
  • 『おへやだいぼうけん』教育画劇, 2009.10
  • 『げんくんのまちのおみせやさん』徳間書店, 2009.2
  • 『権大納言とおどるきのこ 今昔物語絵本』偕成社, 2009.9
  • 『きえた権大納言 今昔物語絵本』偕成社, 2010.9
  • 『滝のむこうの国 今昔物語絵本』偕成社, 2012.2
  • 『くだものと木の実いっぱい絵本』三輪正幸 監修. あすなろ書房, 2015.10
  • 『童のおつかい (今昔物語絵本)』偕成社, 2015.3
  • 『もののけの家 (今昔物語絵本)』偕成社, 2017.6
  • 『身近なモチーフで始める水彩画 かたち・色・光と影3つのコツですぐ上手くなる』(はじめての描き方教室)誠文堂新光社, 2018.4
  • 『おひなさまの平安生活えほん』あすなろ書房, 2020.2
  • 『けしごむぽんいぬがわん』ひさかたチャイルド, 2020.7
  • 『海のアトリエ』偕成社, 2021.5

外部リンク

脚注