國重純二
國重 純二(くにしげ じゅんじ、1942年1月20日 - 2013年12月14日)は、アメリカ文学者。東京大学名誉教授。
人物・来歴
満州国生まれ。香川県立高松高等学校卒業、1966年東京大学文学部英文科卒業、1972年同大学院博士課程中退、千葉大学教養部講師、1974年助教授、1975年東京都立大学助教授、1986年東大教養学部助教授、1992年教授。1998年から2年間、日本アメリカ文学会会長、1999年から2年間、日本英文学会会長。2001年定年退官、名誉教授、鶴見大学教授。2012年退職。
2013年12月14日、肝細胞癌のため死去[1]。71歳没。
リチャード・バックの『かもめのジョナサン』の翻訳は、國重が訳したものに五木寛之が手を入れたものであることが、同書2015年の新版で明かされている。
編著
- 『アメリカ文学ミレニアム』1-2 南雲堂 2001
翻訳
- ウィリアム・インジ『さようなら、ミス・ワイコフ』新潮社 1972
- アラン・ホワイト『埋葬の土曜日』立風書房 1974
- ヴァン・ワイク・ブルックス「アメリカ成年期に達す」ほか『アメリカ古典文庫20 社会的批評』研究社、1975 解説井上謙治
- ウィルソン・マッカーシー『S・S特命部隊』立風書房 1980
- ジョン・バース『キマイラ』新潮社 1980
- マクドナルド・ハリス『ヘミングウェイのスーツケース』新潮社 1991、新潮文庫 1999
- 『ナサニエル・ホーソーン短編全集』全3巻、南雲堂 1994-2015
- スキ・キム『通訳/インタープリター』集英社 2007
参考文献
- 林文代「國重先生とナサニエル・ホーソーン」『アメリカ太平洋研究』第1巻、東京大学大学院総合文化研究科附属アメリカ太平洋地域研究センター、2001年3月、249-254頁、doi:10.15083/00037309、hdl:2261/32546、ISSN 13462989。
脚注
- ^ 東大名誉教授の國重純二さん死去 朝日新聞 2013年12月15日