半藤英明

半藤 英明（はんどう ひであき、1960年 - ）は、日本の日本語学者。熊本県立大学文学部教授。博士（文学）。

来歴

東京都生まれ。専門は日本語学。特に助詞の研究。係り結びに関する研究・著作が多い。地温短歌会所属（2010年1月「地温」終刊）。熊本県歌人協会所属。新南風代表。NIEネットワーク熊本代表。熊本県NIE推進協議会副会長。熊本県民文芸賞審査委員。

2008年、徳冨蘆花生誕140年記念シンポジウムのコーディネーターを契機に徳冨蘆花研究に携わり、数々の講演をこなしている。熊本県水俣市で徳冨蘆花生誕140周年記念講演「蘆花文学のおもしろさ」（2008年）、同菊池市で徳冨愛子生誕135周年記念講演会「夫・蘆花が語る徳冨愛子」（2010年）、東京都公園協会の蘆花恒春園「徳富蘆花をしのぶ集い」で「蘆花と熊本」（2010年）、昭和女子大学特別公開授業「熊本での蘆花研究の現在」など。

2015年1月、熊本の伝統ある短歌結社「南風」を引き継ぎ「新南風」を創刊する。石牟礼道子は、かつて「南風」で歌を学んでいたことを自伝「葭の渚」に書いている。

略歴

成蹊大学文学部卒業、同大学院文学研究科修士課程修了。静岡英和女学院短期大学国文学科助教授、熊本県立大学文学部助教授を経て、同教授。2007年、同大学大学院文学研究科長。2010年、同大学副学長。

著書

• 『西行物語 本文と総索引』 笠間書院、1996年
• 『係助詞と係結びの本質』 新典社、2003年
• 『係結びと係助詞 「こそ」構文の歴史と用法』 大学教育出版、2003年
• 『日本語助詞の文法』 新典社、2006年
• 『ひつじ意味論講座4モダリティⅡ』(共著) ひつじ書房、2012年

編著・論文

徳冨蘆花関連

• 『至宝の徳冨蘆花』（共著、熊日新書、熊本日日新聞社、2009年）
• (紹介)東洋英和女学院所蔵「徳冨愛子」関連資料（熊本県立大学国文研究、2010年）
• 蘆花のなかの徳冨愛子－夫が語る妻の形容－（熊本県立大学大学院文学研究科論集、2010年）
• 「お敏君」は「愛子」か－『思出の記』のモデル－（熊本県立大学文彩、2011年）
• 『ジェーンズが遺したもの』（共著、熊日新書、熊本日日新聞社、2012年）
• 『蘇峰の時代』（共著、熊日新書、熊本日日新聞社、2013年）
• 熊本洋学校の教育－ジェーンズと、蘆花と、熊本英学校－（キリスト教教育論集22、2014年）