八杉将司

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(やすぎ まさよし、1972年11月2日[1] - 2021年12月12日)は、日本小説家SF作家日本SF作家クラブ会員[2]

略歴[編集]

兵庫県姫路市出身[1]九州国際大学法経学部卒業。出版社での勤務を経て、その後はアルバイトの傍ら小説を執筆。2004年に『夢見る猫は、宇宙に眠る』が第5回日本SF新人賞を受賞しデビュー[3]

2021年12月12日7時20分ごろ、自宅敷地内の物置小屋で首を吊った状態で付近住民に発見され110番通報し、死亡が確認された[4]。49歳没。夏ごろに家族に「新型コロナウイルスの影響で仕事が減っている」と話しており、兵庫県警飾磨警察署では状況から自殺とみて調べている[5]

2023年、第43回日本SF大賞功績賞を受賞[6]

作品リスト[編集]

単行本[編集]

電子書籍[編集]

まなざしの街[編集]

  • まなざしの街1 眼差し(2012年9月、小学館 九十九神曼荼羅シリーズ)
  • まなざしの街2 メモされた未来(2012年10月、小学館 九十九神曼荼羅シリーズ)
  • まなざしの街3 黒星ヒットマン(2012年12月、小学館 九十九神曼荼羅シリーズ)
  • まなざしの街4 邂逅(2013年2月、小学館 九十九神曼荼羅シリーズ)
  • まなざしの街5 報復の街・前篇(2013年4月、小学館 九十九神曼荼羅シリーズ)
  • まなざしの街6 報復の街・後篇(2013年7月、小学館 九十九神曼荼羅シリーズ)
  • まなざしの街7 九十九神(2015年2月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • まなざしの街8 侠和会(2015年3月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • まなざしの街9 未来からきたもの(2015年4月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • まなざしの街10 女帝の誘惑(2015年5月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • まなざしの街11 鎮魂(2015年6月、小学館 夢幻∞シリーズ)

アンダー・ヘイヴン[編集]

  • アンダー・ヘイヴン1 首輪につながれた少年(2016年6月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン2 一千万ドルの心臓(2016年8月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン3 小さな王様(2016年10月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン4 あの世からきた猿(2016年12月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン5 車椅子の神通使い(2017年2月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン6 友(2017年4月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン7 記憶に憎まれた男(2017年6月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン8 死体処理業者(2017年8月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン9 ミレイとこそ泥(2017年10月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン10 夕霧という女・前篇(2017年12月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン11 夕霧という女・後篇(2018年2月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン12 Boy meets dead 1 殺し屋の少女(2018年4月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン13 Boy meets dead 2 ヘイヴン(2018年6月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン14 Boy meets dead 3 生きる屍(2018年8月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン15 Boy meets dead 4 結良斗とミレイ(2018年10月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン16 宝来晶の帰島(2018年12月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン17 焦燥と転職(2019年2月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン18 結良斗死す(2019年4月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン19 ユラト(2019年6月、小学館 夢幻∞シリーズ)
  • アンダー・ヘイヴン20 (最終回) ヘイヴンの終焉(2019年8月、小学館 夢幻∞シリーズ)

単行本未収録作品[編集]

  • 海はあなたと - 『SF Japan』2004年 冬季号 掲載
  • 命、短し - 『小松左京マガジン』第15巻(2004年8月) 掲載
  • ハルシネーション『SF Japan』2006年 SPRING 掲載
  • 娘の望み - 『進化論 異形コレクション』(2006年8月)収録
  • ある世界の日常 - 『理大科学フォーラム』25巻6号 (2008年6月) 掲載
  • うつろなテレポーター - 『虚構機関 年刊日本SF傑作選』(2008年12月)収録
  • 俺たちの冥福 - 『心霊理論 異形コレクション』(2007年8月)収録
  • 夏がきた - 『ひとにぎりの異形 異形コレクション』(2007年12月)収録
  • 産森うぶもり - 『未来妖怪 異形コレクション』(2008年7月)収録
  • カミが眠る島 - 『SF Japan』2008年 SUMMER 掲載
  • エモーション・パーツ - 『SF Japan』2009年 AUTUMN 掲載
  • 一千億次元の眠り - 『SF Japan』2011年 SPRING 掲載
  • ぼくの時間、きみの時間 - 『物語のルミナリエ 異形コレクション』(2011年12月)収録
    • 『ショートショートの宝箱 短くて不思議な30の物語』(光文社文庫、2017年4月) に再録。
  • サクセッション - 『日本ロボット学会誌』31巻10号(2013年12月)
  • 夢のホテル - 『人工知能 : 人工知能学会誌』30巻5号(2015年9月)掲載
  • 友達のタイムパラドックス - 『小説すばる』2018年10月号 掲載

脚注[編集]

  1. ^ a b 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.467
  2. ^ 2023年4月参照(物故会員)
  3. ^ 各賞受賞一覧”. 日本SF作家クラブ. 2021年12月12日閲覧。
  4. ^ “SF作家の八杉さんが死亡、自殺か 兵庫・姫路”. 産経ニュース (産経デジタル). (2021年12月12日). https://www.sankei.com/article/20211212-ST4FQX5IQBKVLAMR56WX4ZSQRM/ 2021年12月12日閲覧。 
  5. ^ SF作家八杉将司さん死亡 「コロナで仕事減った」自殺か―兵庫 - 時事ドットコム 2021年12月12日
  6. ^ 第43回日本SF大賞・受賞作決定! - SFWJ:日本SF大賞”. 日本SF作家クラブ (2023年2月19日). 2023年2月19日閲覧。

関連項目[編集]