光風会
光風会(こうふうかい)は、日本の美術団体であり、一般社団法人である[1]。穏健な写実的作風を主流とする官展系美術団体として存続し、現在一水会と並ぶ日展の強力な支持団体となっている[2]。
概要[編集]
白馬会解散後、1912年(明治45年)に設立された[1]。発起人は中沢弘光、跡見泰、山本森之助、三宅克己、杉浦非水、岡野栄、小林鐘吉の7人であった。
1912年(明治45年)6月、第1回展を上野竹之台陳列館において開催した。以降、戦時下などでの開催が不可能な場合を除き、ほぼ毎年公募展を開催している。
1926年(大正15年)3月の光風会展では、会員及び一般出品のほか、松方コレクション(ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン、ルノワールなど)の特別展示も行われた[3]。
2007年(平成19年)には、東京都美術館から国立新美術館に会場を移して第93回光風会展を開催した。
2014年(平成26年)には、第100回記念光風会展を開催し、光風会100回展記念の企画展として東京ステーションギャラリー[4]で「洋画家たちの青春 - 白馬会から光風会へ」を開催した。その後、松坂屋美術館(名古屋市)に巡回した[5]。
1939年(昭和14年)に工芸部が設立され、現在は絵画部と工芸部で構成されている[6]。
1954年(昭和29年)2月に公募団体として、はじめて光風美術会が公益法人である社団法人の認可を受けた。
脚注[編集]
- ^ a b 光風会公式サイト 光風会について
- ^ 世界大百科事典 第2版の解説『光風会』 - コトバンク
- ^ 特別展示の松方コレクションが観もの『東京朝日新聞』大正15年3月16日(『大正ニュース事典第7巻 大正14年-大正15年』本編p180 大正ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
- ^ 東京駅,丸の内駅舎内,(東日本鉄道文化財団運営)
- ^ “光風会100年 東京ステーションギャラリーで「洋画家たちの青春 - 白馬会から光風会へ」”. インターネットミュージアム. 丹青社 (2014年3月20日). 2016年2月24日閲覧。
- ^ 光風会公式サイト 会員・会友在籍者数
関連項目[編集]
- 光風会展
- 浦和画家
- 損保ジャパン美術財団選抜奨励賞 - 日本の美術団体から選抜された新人作家に贈られる賞