中村孝

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中村孝
生誕 日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
出身校 明治専門学校(現九州工業大学)
主な業績 点溶接における加圧力の実験的研究
主な受賞歴 佐々木賞
黄綬褒章
勲五等双光旭日章
紺綬褒章
オーム賞
大河内記念技術賞
嘉村記念賞
プロジェクト:人物伝
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中村 孝(なかむら たかし、1917年 - 2009年2月19日[1])は、日本の工学者実業家電元社製作所代表取締役、一般社団法人明専会元会長、工学博士社団法人日本溶接協会、財団法人日本溶接技術センター、摩擦圧接協会などの設立に奔走し、溶接技術向上、人材育成、工業標準確立の中心的役割を果した。

来歴・人物

山口県徳山市(現周南市)出身。1940年に明治専門学校(現・九州工業大学)電気工学科を卒業し、三菱重工業株式会社名古屋航空機製作所に入社した。1945年にフタバ産業株式会社の設立に参加し、常務取締役、監査役などを歴任した。1950年に電元社製作所株式会社に移り、取締役技術部長、常務取締役、専務取締役、代表取締役を歴任した。1962年に「点溶接における加圧力の実験的研究」で大阪大学から工学博士の学位を受けた。この年より九州工業大学の同窓会組織である社団法人明専会の理事に就任し、1978年に副会長、1988年から1996年まで会長を務めた。1965年に溶接学会の佐々木賞を受賞、1977年に黄綬褒章、1988年に勲五等旭日章、1989年に紺綬褒章を受章した。

「母校創立の精神と、明専~九州工大と連なる輝かしい伝統に想いを馳せ、100年の歩みを伝えるような記念館を、創っていただくようお願いいたします」との書信とともに九州工業大学創立100周年記念の記念館の建設費として5億円を寄付した[2]。建設された百周年中村記念館は2013年に開館した[3]。百周年中村記念館では、竜巻研究の世界的権威である藤田哲也理学博士の研究に関する資料と中村孝工学博士の業績を展示し、一般公開している[4]

脚注

参考資料

外部リンク