ロングアイランド湾

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座標: 北緯41度05分48秒 西経72度52分52秒 / 北緯41.09667度 西経72.88111度 / 41.09667; -72.88111

コネチカット州(北側)とロングアイランド(南側)の間のピンクの部分がロングアイランド湾。

ロングアイランド湾(ロングアイランドわん、: Long Island Sound)は、アメリカ合衆国コネチカット州ロングアイランドニューヨーク州)の間に位置し、大西洋に面するコネチカット川など、多数の川が注いでおり、西はイースト川、東はブロックアイランド湾に接する。

海岸線

いくつかの主要都市がロングアイランド湾に沿って存在し、分水界内には、800万人以上の人口がある。上記には、コネチカット州ブリッジポートニューロンドンスタンフォードノーウォークニューヘイブンを含んでいる。また、ニューヨーク州側には、ニューヨーク市ブロンクス区クイーンズ区)、ライ、グレン・コーヴニューロシェルを含んでいる。

気候と地理

氷河時代

約1万8,000年前、ロングアイランド湾は、ウィスコンシン氷河の一部の厚い氷に覆われていた。その頃の氷の厚さは約1,000mほどで、南の薄い場所でも300〜400mはあった。氷河時代の海水面は、現在より100mほど低かった[1]

コネチカット州:

ニューヨーク州:

湾内の動植物

植物の種類

海藻

湾内の海藻は、潮間帯の位置にある、岩の間に多く生息している。緑藻類の数は、季節によって変化する。モノストラマは、大西洋の色をしており、早春から晩夏までの期間生息する。グリネリアは、8月や4〜6週間後に姿を見せる。また、潮間帯では、茶色をしたヒバマタやAscophyllumが生息している。これらは、高潮時でも直射日光を取り入れることができる。さらに、EctocarpusやPolysiphonia、Porphyra、Chondrusなども生息している。

歴史

ロングアイランドを発見した最初のヨーロッパ人は、オランダ人航海士アドリアン・ブロックである。彼は、イースト川から湾に入った[2]植民地時代、湾は浅瀬が多く、悪魔の地帯として知られていた[3]。湾の暗礁は悪魔の踏み石と言われ、踏み石灯台という名前の灯台があった。

湾の利用

交通

ロングアイランドとコネチカット州の間は、いくつかのフェリーで結ばれている。ブリッジポート&ポートジェファーソン・フェリーは、ブリッジポートジェファーソンを結んでおり、ロングアイランド湾横断フェリーは、オリエントポイントニューロンドンを結んでいる。自動車や人、トラック、バスなどを輸送する[4]

釣り

ロングアイランドは良い漁場として知られ、古くから漁業娯楽としての釣りが盛んだった。カキロブスターホタテガイヒラメストライプドバス青魚をつることができる。しかし、近年はその数が減っている。漁業関係者などは、問題を改善する努力を続けている。

脚注

  1. ^ "Long Island Sound: An Atlas of Natural Resources", booklet"Prepared under the supervision of the Coastal Area Management Program" of the Connecticut Department of Environmental Protection, November 1977, "1. Glacial History" section, page 4
  2. ^ History of the United States of America: from the discovery of the Continent, George Bancroft, 1886, Volume 1 p 489
  3. ^ Illustrated History of the Moriches Bay Area (excerpts), by Van and Mary Field
  4. ^ The Bridgeport & Port Jefferson Steamboat Company, Cross Sound Ferry, between Orient Point and New London

関連項目

外部リンク