レベル (ロールプレイングゲーム)

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レベル(level, 略:Lv)とは、ロールプレイングゲームなどにおいて、キャラクターやユニットの強さの段階を表す数値である。

多くの場合、レベルは、敵キャラクターとの戦闘に勝つことにより経験値を得て、その経験値が一定値に達するとレベルが1つ上昇する。レベルが上昇すると、それに伴ってキャラクターのステータス(ヒットポイント (HP)・攻撃力・防御力など)が上昇したり、新たな魔法や技を覚えたりすると言うのが一般的である。

成長の目標がはっきりしていてわかりやすい反面、キャラクターの成長が段階的で、突然強くなるなど不自然な点もある。このため、テーブルトークRPGを中心として、『ルーンクエスト』や『GURPS』のように技能の成功率が徐々に向上するシステムも生み出された。コンピューターRPGでも、『ファイナルファンタジーII』『ロマンシング サ・ガ』のように、キャラクターとしてのレベルの概念が存在せず、魔法や武器系統ごとのレベルや、各々の能力値が個別に成長するゲームも存在する。

しかしこのように複雑なシステムは、一般的には好まれにくい傾向がある。ゲームバランスの調整のしやすさもあり、現在もなお、簡潔でわかりやすいレベル制が、ロールプレイングゲームの成長システムの主流である。

シンプルなレベル制とそれ以外の成長要素を併用しているゲームもある。例えば『ポケットモンスター』では、経験値蓄積によるレベルアップに伴う単純な能力上昇の他に、戦闘によって能力値ごとに個別の隠しパラメータが蓄積し、各能力値に反映されるというシステムがある。『ザナドゥ』では、経験点の他に武器や魔法の熟練度があり、武器や魔法は強力なものでも慣れるまで力を発揮できないというシステムになっている。

関連項目