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モラクセラ・カタラーリス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モラクセラ・カタラーリス
分類
ドメイン : 細菌 Bacteria
: プロテオバクテリア門 Proteobacteria
: γプロテオバクテリア綱 Gamma Proteobacteria
: シュードモナス目 Pseudomonadales
: モラクセラ科 Moraxellaceae
: モラクセラ属 Moraxella
: モラクセラ・カタラーリス
M. catarrhalis
学名
Moraxella catarrhalis
(Frosch and Kolle1896)
Henriksen and Bøvre 1968

モラクセラ・カタラーリスMoraxella catarrhalis)は、モラクセラ属細菌の一種で、ヒトの上気道に親和性があり、病原性を示すことの多い菌である。ブランハメラ・カタラーリス(Branhamella catarrhalis)と呼ばれることもある。グラム陰性球菌である。

特徴

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ほぼ100%がβラクタマーゼ産生株であり、薬剤耐性を示す抗生物質が多い。 ヒトでの肺炎気管支炎などの呼吸器感染症の起炎菌として、肺炎球菌Streptococcus pneumoniae)、インフルエンザ菌Haemophilus influenzae)、とともに代表的な細菌である。副鼻腔炎、化膿性角結膜炎も起こすことが知られている。また、耐性化している抗生物質が多いことは、小児急性中耳炎においては治療を困難にする要因となる。

効果を示すのはアモキシシリンクラブラン酸の合剤、ニューキノロンクラリスロマイシンアジスロマイシンとされる。 臨床分離株での薬剤感受性はレボフロキサシン 97.5%, トスフロキサシン 100%, セフジニル 88.2%, クラリスロマイシン95.8%, アジスロマイシン 90.3% であった。[1]

脚注

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  1. ^ 診療と新薬 41(3),169-225,2004