モアハウス大学
モアハウス大学(英名:Morehouse College)は、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ市にある私立大学。
概要
アメリカでも指折りの歴史ある名門私立男子大学である。アメリカには男子大学が4つ残り、そのうちの一つでもっとも多くの著名人を輩出した大学である。設立当初は満足な教育を受ける権利を認められていなかった黒人男子のためだけの大学であったが、現在では人種に関わらず、志願をし審査を通れば男性であれば入学できる。ただし、現在でも在籍する学生は99%が黒人。
キャンパスは247,000 m²あり、3000人が在校。周辺のクラーク・アトランタ大学らとともに、アトラン・ユニバーシティ・センターを形成している。
歴史
1867年にバプティストの牧師で家具職人でもあったウィリアム・ジェファーソン・ホワイトが、元黒人奴隷であったオーガスタのリチャード・C・コウルターらの援助を受け、オーガスタ・インスティテュートを設立。主に黒人男子向けに神学や教育学の分野が専門であった。1879年に経済基盤をアトランタ・フレンドシップ・バプティスト教会へと移し、名称をアトランタ・バプティスト・セミナリーへ改称。ジョン・ロックフェラーの援助もあり、場所も現在地へと移された。1897年にアトランタ・バプティスト大学へと改称。
1906年にアフリカ系アメリカ人のジョン・ホープが学長となるや大学が拡張、1913年に現在のモアハウス大学へと改称された。その後1929年にクラーク大学やスペルマン大学と提携、後にアトランタ・ユニバーシティ・センターとなる。1931年のに5代学長が大学のカラーである栗色と白を決定、1960年代にはアトランタにおける人権運動に積極的に参加した。
大学構内にマーティン・ルーサー・キング・ジュニアやハワード・サーマンなど人権運動にその名を残した人物の像や、彼らに捧げられたモニュメントが存在する。