ボッチャ

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ボッチャBoccia)はローン・ボウリング(bowls)に類似したスポーツ競技である。障害者、とりわけ脳性麻痺などの運動能力に障害がある競技者向けに考案された種目である。パラリンピックの公式種目となっており、全世界で40カ国以上に普及している。

概要

ボッチャ(2008年北京パラリンピック

ボッチャは、個人、ペアないしは3人1組のチームで行う。ゲームの目的は、赤又は青(コイントスでどちらを選ぶか決める。赤ボールチームが先攻)の皮製ボールを投げ、ジャック(jack)と呼ばれる白い的球(まとだま)にどれだけ近づけられるかを競うことである。

長さ12.5m、幅6mのコートを用いてゲームの始めに的球を投げる。的球は、コートにV字型に引かれたジャックボールラインを越えなければならず、両サイドが交互に的球がコート内の有効エリアに収まるまで投球を繰り返す。続いて1巡目の投球は的球を投げた側の先行、次に相手側の順で的玉に向けてボールを転がす。2巡目以降ボールが尽きるまでの投球は、的球に遠いボールを投げたサイドが、相手チームよりも近いボールを投げられるまで連続して投球を行う。

ボールを動かす時には、手又は足を使うが、競技者の障害が重度である場合には、ランプスと呼ばれる補助器具を用いることもできる。各ラウンドの終了、すなわちエンドの度に審判は的球と投げられたボールとの間の距離を測定し、そのエンドで負けた側の最も的球に近いボールよりもさらに的球に近いボールに各1点が与えられる。ゲーム終了後に高得点を上げたチームないしは競技者が勝ちとなる。

エンドの数及び各エンドで使用するボールの数は場合によって異なる。個人対抗戦の場合、エンドは4、そして使用するボールは6である。一方、ペア対抗戦では、エンドは4、そして使用するボールは各ペア6(1人当たり1エンドに3投)である。さらに、チーム対抗戦となると、エンド数は6、ボールは1チーム6(1人当たり1エンドに2投)となる。

関連項目

外部リンク