ヘンリ・ミトワ

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ヘンリ・ミトワ(Henry Mittwer、1918年 - 2012年6月1日)は、ドイツアメリカ人と日本人とのハーフの臨済宗僧侶映画プロデューサー

人物

1918年、横浜市根岸出身、父・米国映画会社極東支部長のドイツ系アメリカ人、母・芸者の日本人の3男[1]。1940年に渡米し電気修理工をしていたが、太平洋戦争が勃発後の1942年日系人強制収容所に収容、また同年結婚[1]。終戦後の1952年より8年間、ロサンゼルス電気技師をしていたが、1961年に単身来日し京都妙心寺に住み込む[1]1973年には京都・天龍寺僧侶になった[1]1996年より菊池寛著「赤い靴はいてた女の子」の映画化を志すが、未完成のまま、2012年逝去、享年93歳[1]。2014年に企画・原案を担当した映画「ヘンリの赤い靴」公開[1]。2017年には本人を主題にしたドキュメンタリー映画「禅と骨」が公開された[2]

著書

  • 『祖国と母国のはざまで わが母影慕情』サンケイ出版, 1983
  • 『嵐山のふもとから 楽書き集』編集工房ノア, 1992
  • 『辞世の辞』水上勉共著. ビジネス社, 2003

映画

  • 「動天」 - 1991年、宣教師役、スタッフとして通訳担当[1]
  • 「ヘンリの赤い靴」 - 2014年、企画・原案担当[1]
  • 「禅と骨」 - 2017年、ドキュメンタリー主題[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i 京都 天龍寺禅僧 ヘンリ・ミトワ”. 禅と骨. 大丈夫・人人FILMS. 2021年7月2日閲覧。
  2. ^ 川本ケン (2017年8月29日). “ぐらんぐらんの手触り 中村高寛『禅と骨』”. ハームレス・アントゥルース. 2021年7月3日閲覧。

外部リンク