バルカス
バルカス (ドイツ語: Barkas) は、旧東ドイツの商用車メーカー。カール=マルクス=シュタット(現ケムニッツ)にあった旧 Framo company の生産設備を国営企業化することで誕生した。「バルカス」とは古代カルタゴの名将ハンニバルの姓であり、元来は「雷光」という意味である。[1]
製造車
1969年から1991年にかけてB1000という名のバン・トラック・バス(ミニバス)を製造していた。B1000は、第二次大戦前のDKW製3シリンダー・2ストロークエンジン車の系譜を引く車として長年製造されていた。しかし、製造中止前の短期間に生産されたB1000/1と呼ばれるモデルでは、フォルクスワーゲンからライセンス生産の認可を受けて造られた4ストロークエンジンに置き換えられていた。総計で、B1000は17万5,740台が、B1000/1は1,961台がそれぞれ製造され、配送車、消防車、救急車、さらにはドイツ人民警察やシュタージ(秘密警察)の護送車としても使用されていた。[2]
関連項目
旧東ドイツの乗用車ブランドと製造メーカー
- トラバント (Trabant):ザクセンリンク (VEB Sachsenring) で生産されていた小型乗用車。
- ヴァルトブルク (Wartburg):アイゼナハー・モトーレンヴェルクで生産されていた小型乗用車。