バルカス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。HTTH (会話 | 投稿記録) による 2014年7月19日 (土) 17:24個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

バルカス (ドイツ語: Barkas) は、旧東ドイツ商用車メーカー。カール=マルクス=シュタット(現ケムニッツ)にあった旧 Framo company の生産設備を国営企業化することで誕生した。「バルカス」とは古代カルタゴの名将ハンニバルの姓であり、元来は「雷光」という意味である。[1]

製造車

1969年から1991年にかけてB1000という名のバントラックバスミニバス)を製造していた。B1000は、第二次大戦前のDKW製3シリンダー2ストロークエンジン車の系譜を引く車として長年製造されていた。しかし、製造中止前の短期間に生産されたB1000/1と呼ばれるモデルでは、フォルクスワーゲンからライセンス生産の認可を受けて造られた4ストロークエンジンに置き換えられていた。総計で、B1000は17万5,740台が、B1000/1は1,961台がそれぞれ製造され、配送車、消防車救急車、さらにはドイツ人民警察シュタージ秘密警察)の護送車としても使用されていた。[2]

関連項目

旧東ドイツの乗用車ブランドと製造メーカー

脚注

  1. ^ 伸井太一『ニセドイツ〈1〉 ≒東ドイツ製工業品』社会評論社、2009年 P44
  2. ^ 伸井太一『ニセドイツ〈1〉 ≒東ドイツ製工業品』社会評論社、2009年 P45

外部リンク