ナツグミ

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ナツグミ
ナツグミの変種トウグミ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: バラ目 Rosales
: グミ科 Elaeagnaceae
: グミ属 Elaeagnus
: ナツグミ E. multiflora
学名
Elaeagnus multiflora Thunb. f. orbiculata (Makino) Araki(狭義)[1]
Elaeagnus multiflora Thunb. var. multiflora(標準)[2]
シノニム
和名
ナツグミ
英名
cherry silverberry
ナツグミの実と葉、大きさ比較のたばこ、2008年6月撮影

ナツグミ学名Elaeagnus multiflora)はグミ科グミ属の植物の1種。別名は、ホソバナツグミ[1]。夏に実が熟すのでこの名がある[4]

特徴

日本本州関東中部地方四国に分布し、山野に自生する[4]。庭木にされることもある。

落葉広葉樹の小高木[4]。果実や葉の表面には、うろこ状の毛がある。は長楕円形で、表面にある灰白色の鱗片はやがて脱落するが、裏面には灰白色と褐色の鱗片が残る[4]

花期は4 - 5月頃[4]。葉のつけ根に1 - 2個の淡黄色の(正確には萼筒)を垂れ下がって咲かせる[4]。果実(正確には偽果)は6月頃に赤く熟し、少し渋いが食べられる[4]

変種

トウグミ(学名E. multiflora var. hortensis
これがよく植栽されている。ナツグミ、トウグミはよく似ているが、葉の表をルーペで拡大し鱗状毛があればナツグミ、星状毛があればトウグミである。
ダイオウグミ(学名E. multiflora var. gigantea
特に果実が大きい。ビックリグミともいう。鑑賞用兼食用(果実)として栽培されることが多い。

脚注

参考文献

  • 平野隆久監修 永岡書店編『樹木ガイドブック』永岡書店、1997年5月10日、79頁。ISBN 4-522-21557-6