チュニス湖

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チュニスの衛星写真
チュニス湖

チュニス湖アラビア語: البحيرة El Buhayra‎、フランス語: Lac de Tunis)は、チュニジアの首都・チュニスチュニス湾地中海)の間に位置する自然のラグーンである。湖は、37平方キロメートルという広大な面積を持つが、深さは非常に浅い。湖は以前、チュニスの自然港だった。

湖はカンムリカイツブリハシビロガモオオフラミンゴなどの営巣地または越冬地で、湖とその周辺には様々な魚類げっ歯類コウモリが生息している。2013年にラムサール条約登録地となった[1]

歴史[編集]

肥沃な土地をコントロールできるため、チュニス - カルタゴの接続は、ローマ帝国にとって非常に重要だった。このため、ローマは、湖にダムを建造した。今日では、ダムには高速道路、チュニスとその港であるラ・グレット、カルタゴ、シディ・ブ・サイドラ・マルサを結ぶ鉄道が通っている。北湖には、過去にスペインの拠点であり、1993年以来自然保護区となっているシクリ島フランス語版がある。

19世紀の、湖の河床上昇により、フランスの植民地軍は、湖を横断する長さ10 km、幅450 m、深さ6 mの運河を建設した。

開発[編集]

最近、チュニジア政府とUAEのサマ・ドバイ(ドバイ知事、ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームが率いる)が湖の南岸を開発してチュニジア、地中海の観光地・居住地とし、新しく販売した。投資額は約180億USDで、チュニジアの歴史上最多と考えられている。プロジェクトは、10〜15年先には行われる。

脚注[編集]

  1. ^ Complexe Lac de Tunis | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2013年1月23日). 2023年4月15日閲覧。

外部リンク[編集]

座標: 北緯36度49分 東経10度15分 / 北緯36.817度 東経10.250度 / 36.817; 10.250