ダエーナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2022年6月4日 (土) 06:53; Anakabot (会話 | 投稿記録) による版 (Bot作業依頼#Cite bookの更新に伴う修正)(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

ダエーナー(Daena)は、ゾロアスター教において意識を擬人化したものと考えられている存在で、美しい処女の姿をしている[1]

概要[編集]

アヴェスター』によると、善人は死後、細い肢体の、乳房の出た、美しい15歳の少女の姿をした自分自身のダエーナーと相見える。人が生前に重ねてきた善行によって、その分だけダエーナーは美しくなると説明されている。一方、生前に悪行を働いた魂は、死後に醜い少女と相見える[2]。善人の魂はダエーナーに導かれてチンワト橋を渡り、天に昇る[3]

参考文献[編集]

  1. ^ メアリー・ボイス 著、山本由美子 訳『ゾロアスター教 三五〇〇年の歴史』筑摩書房、1983年、40頁。ISBN 9784480841247 
  2. ^ 伊藤義教 訳『原典訳 アヴェスター』筑摩書房、2012年、130-138頁。ISBN 9784480094605 
  3. ^ メアリー・ボイス 著、山本由美子 訳『ゾロアスター教 三五〇〇年の歴史』筑摩書房、1983年、40頁。ISBN 9784480841247