タリファ

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'Tarifa'

  


アンダルシア州
カディス県
面積 419.67km²
標高 7m
人口 17,199人(2005年)
人口密度 40,98人/km²


北緯36度01分0秒 西経5度36分0秒 / 北緯36.01667度 西経5.60000度 / 36.01667; -5.60000

タリファTarifa)は、スペインアンダルシア州カディス県の都市。イベリア半島最南端にある。

概要

町はコスタ・デ・ラ・ルス(en:Costa de la Luz、日光海岸)に面し、ジブラルタル海峡を挟んでモロッコと対峙している。夜にタリファの明かりが対岸で確認できるほどである。ヨーロッパ大陸の最南端であるタリファ岬も自治体内に含まれる。

タンジェ=タリファ間をフェリーの定期便が往復しており、およそ20km北東のアルヘシラスとの間をバス路線が結ぶ。セビリアはおよそ200km北にある。タリファ近郊の海岸には、アフリカ大陸からの不法移民がしばしば上陸する。

タリファは夏期の間人気のある観光地である。日照時間が長く、小さな町でフレンドリーな雰囲気があることから、多くの子供の野外活動や、夜には大人たちの催しが開かれる。近年、北欧の人々が夏を過ごす人気の場所となっている。

タリファ港近くに、保存状態の良い城、グスマン城(タリファ城とも)がある。この城は、1296年にアロンソ・ペレス・デ・グスマン(メディナ・シドニア公家の先祖)が息子をムーア人の捕虜にされても開城を拒んだことで知られている。タリファの海岸は、海峡の強風が吹くためウィンドサーファーやカイトサーファーに人気がある。このために、タリファは100もの風力発電のタービンが点在する。また、春と秋にジブラルタル海峡を渡るコウノトリなど、渡り鳥観察に適した場所でもある。14kmの幅がある海峡では、クジラ・イルカの観察もできる。

タリファは時に、タリフ(tariff)という言葉の発祥の場所とされる。これはドックを利用するための商人を管理する、史上初の港であったからである。また別の説もあり[1]、アラビア語のta'rïfを語源とすると指摘するものがある。タリファという名前そのものは、ベルベル族の戦士タリフ・イブン・マリクから生じたものである。

統計

タリファの人口の推移
(出典: INE (Spain))
1999200020012002200320042005
人口15,34415,48115,76416,05816,39216,74317,199

参照

  1. ^ Chambers Dictionary of Etymology, New York, 1997, ISBN 0-550-14230-4

外部リンク


座標: 北緯36度01分 西経5度36分 / 北緯36.017度 西経5.600度 / 36.017; -5.600

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