タカネヒカゲ
表示
タカネヒカゲ | |||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Oeneis norna (Thunberg) | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
タカネヒカゲ(高嶺日陰) | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
The Asamana Arctic | |||||||||||||||||||||||||||
下位分類群 | |||||||||||||||||||||||||||
|
タカネヒカゲ(高嶺日陰 Oeneis norna)は、チョウ目タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に属するチョウの一つ。
概要
環境省指定絶滅危惧種。北アルプス・八ヶ岳およびその周辺の高山帯にのみ分布する。翅表はベージュ色、翅裏は濃い茶色の草ずり模様で静止すると風景にまぎれる。ジャノメチョウ科特有の蛇の目紋は前翅に2個・後翅に1個と少なくまた不明瞭。あまり長くは飛ばず、岩の上などで体を横に倒し日光浴をする姿が観察される。訪花習性あり。
成虫になるまで足掛け3年かかる。越冬態は第一冬が2齢もしくは3齢幼虫、第二冬は5齢幼虫。食草はカヤツリグサ科のイワスゲ・ヒメスゲなど。成虫は7~8月にのみ発生する。
故・田淵行男氏は本種をハイマツ仙人と呼んでいた。
分布
国内では北アルプス・八ヶ岳にのみ生息する。北アルプス亜種は環境省指定 絶滅危惧Ⅱ類、八ヶ岳亜種は同Ⅰ類に指定されている。
国外ではスカンディナヴィア半島北部・シベリアなど、北極を囲む寒冷地(周極要素)。
関連項目
参考文献
- 牧林功解説 『日本の蝶』成美堂出版、1994年、ISBN 4-415-08045-6。
- 日本環境動物昆虫学会編『チョウの調べ方』文教出版、1998年、ISBN 4-938489-11-2。