ガネッシュ・ヒマール

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ガネッシュ・ヒマール
गणेश हिमाल
ガネッシュ・ヒマール。左から右に無名峰(6250 m)、II峰、IV峰、III峰
最高地点
山頂ヤングラ英語版
標高7,422 m (24,350 ft) [1]
座標北緯28度23分33秒 東経85度07分48秒 / 北緯28.39250度 東経85.13000度 / 28.39250; 85.13000座標: 北緯28度23分33秒 東経85度07分48秒 / 北緯28.39250度 東経85.13000度 / 28.39250; 85.13000[1]
地形
ガネッシュ・ヒマールの位置(ネパール内)
ガネッシュ・ヒマール
ガネッシュ・ヒマール
ネパールにおける位置
ネパールの旗 ネパール
所属山脈ヒマラヤ山脈
プロジェクト 山

ガネッシュ・ヒマールネパール語: गणेश हिमाल、Ganesh Himāl)は、ネパール中北部に位置するヒマラヤ山脈に属する山群である。いくつかの山は中国チベット)との国境上にある。

東側は、トリスリ・ガンダキ谷を挟んでランタン・ヒマールにつながっている。西側のは、ブディ・ガンダキ谷とシャール・コラ谷を挟んでスリンギ・ヒマールとマンシリ・ヒマール(8000メートル級のマナスルがある)につながっている[2]カトマンズの北北西約70キロメートルに位置する。

山群で最も高い山は標高7,422mのヤングラ英語版(ガネッシュ・ヒマールI峰)である。他に7000メートル級の山が3座、6000メートル級の山が14座ある[2]

この山群の名前は、ヒンドゥー教の神で、通常は象の姿で描かれるガネーシャに由来している。これは、パビル(ガネッシュ・ヒマールIV峰)の南壁が象の全身を、尾根がその鼻を連想させる形になっているためである。

この山群に属する山の名称と標高は、資料によって異なる。曖昧さを排除した呼び方としては「ガネッシュ北西峰」などがあるが、この範囲の文献ではこれが標準的な方法ではない。

ガネッシュI峰の初登頂は1955年10月6日で、スイス人山岳ガイドのレイモン・ランベール英語版、ピエール・ビトー、エリック・ゴーカール、フランス人女性登山家のクロード・コーガン英語版らによる[3]

主な山[編集]

山名[1] 別名 標高 (m)[2] 座標 [3] プロミネンス (m)[4] 初登頂
ヤングラ英語版 (Yangra) I峰/主峰/北東峰 7,422 北緯28度23分33秒 東経85度07分48秒 / 北緯28.39250度 東経85.13000度 / 28.39250; 85.13000 2,352 1955年
II峰/北西峰英語版 7,118 北緯28度22分45秒 東経85度03分24秒 / 北緯28.37917度 東経85.05667度 / 28.37917; 85.05667 1,198 1981年
サラスンゴ英語版 (Salasungo) III峰/南東峰 7,043 北緯28度20分06秒 東経85度07分18秒 / 北緯28.33500度 東経85.12167度 / 28.33500; 85.12167 641 1979年
パビル (Pabil) IV峰/南西峰 7,104 北緯28度20分45秒 東経85度04分48秒 / 北緯28.34583度 東経85.08000度 / 28.34583; 85.08000 927 1978年

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ガネッシュII峰、サラスンゴ(ガネッシュIII峰)、パビル(ガネッシュIV峰)という名前は、フィンマップによる[4]。カーター(1985年)[2][5]、ニート(1989年)[6]などの他の資料では、これとは異なる名称が提示されている。大森(1994年)[7]では南東峰(サラスンゴ)を"Lapsang Karbo"としている。
  2. ^標高はフィンマップ[4]による。
  3. ^座標はフィンマップ[4]による。
  4. ^ヤングラ以外のプロミネンスはフィンマップ[4]による。ヤングラのプロミネンスはpeaklist.org[1]の値を使用している。

出典[編集]

  1. ^ a b c Tibet Ultra-Prominences”. peaklist.org. 2015年1月3日閲覧。
  2. ^ a b c Carter, H. Adams (1985). “Classification of the Himalaya”. American Alpine Journal (American Alpine Club) 27 (59): 124. http://c498469.r69.cf2.rackcdn.com/1985/109_carter_himalaya_aaj1985.pdf 2011年5月1日閲覧。. 
  3. ^ American Alpine Journal 1956”. AAJO. American Alpine Club. 2016年12月17日閲覧。
  4. ^ a b c d Finnmap topographic map of the Ganesh Himal, produced for the Government of Nepal.
  5. ^ American Alpine Journal 1989, p. 210.
  6. ^ Neate, Jill (1989). High Asia: An Illustrated History of the 7000 Metre Peaks. The Mountaineers. ISBN 978-0898862386 
  7. ^ Ohmori, Koichiro (1994). Over The Himalaya. Cloudcap Press (The Mountaineers). ISBN 978-0938567370 (大森弘一郎著『空撮ヒマラヤ』の英語版)

外部リンク[編集]