カンヒザクラ
カンヒザクラ | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Cerasus cerasoides (D.Don) S.Ya.Sokolov var. campanulata (Maxim.) X.R.Wang et C.B.Shang, 1998 | ||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||
Prunus cerasoides D. Don var. canpanulata (Maxim.) Koidz., 1910 | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
カンヒザクラ (寒緋桜) | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
Taiwan cherry |
カンヒザクラ(寒緋桜、学名: Cerasus cerasoides (D.Don) S.Ya.Sokolov var. campanulata (Maxim.) X.R.Wang et C.B.Shang, 1998)(Synonym : Prunus cerasoides D. Don var. canpanulata (Maxim.) Koidz., 1910)はバラ科サクラ属の植物[1]。サクラの原種の一つ。旧暦の正月あたりに咲くことからガンジツザクラ(元日桜)と呼ばれることもある。ヒカンザクラ(緋寒桜)と呼ばれることもあるが、ヒガンザクラ(彼岸桜)と混合されやすいため、近年はカンヒザクラと呼ばれることが多い。
分類
サクラの属名は日本では長いことPrunus、和名ではスモモ属とする分類が主流だったが、昨今の研究ではCerasus(サクラ属)とするものがある。日本では前者、分けてもサクラ亜属(subg. Cerasus)とするものが多かったが、近年は後者が増えてきているしかしCerasusとすることで決着した訳ではない。
特徴
釣り鐘状の花が特徴で学名の種小名 campanulata は「カンパニュラの様な」と言う意味で、キキョウ科のカンパニュラ属の花が下向きに咲く所になぞられて名付けられた。花の色は白から濃い桃色まで様々の個体差がある。おおよそ1月から2月上旬にかけてが開花期となる。花の大きさは1.5~2.5cm程度。樹高は5m程度。葉は秋になると紅葉する。この早咲きの特性と、下向きに花が咲く特質が、他のサクラと交配した時に影響を与え、各地で優秀な園芸品種が出来ている。その中でも有名な物は、このサクラとオオシマザクラの自然雑種、サトザクラ‘河津桜’が近年、有名になり観光名所に植えられている。
分布
中国南部から台湾にかけて分布する桜である。日本では園芸品種とされるが、主に沖縄県で野生化し、沖縄で「桜」と言えばこのカンヒザクラを指す。また、沖縄や奄美でのサクラの開花予想及び開花宣言はこのカンヒザクラの開花に対して発表される。沖縄では1月から2月に開花し、また、関東より南でも植えられており、2月から3月にかけて花を咲かせる。
ヒカンザクラ群
この種に近いとされるサクラはヒカンザクラ群と呼ばれる。ヒカンザクラ群には以下のような種類が含まれる。
- アタミハヤザキ(熱海早咲)
- イズタガアカ(伊豆多賀赤)
- オオカンザクラ(大寒桜)
- オカメザクラ(阿亀桜)
- カワヅザクラ(河津桜)
- カンザクラ(寒桜)
- ケイオウザクラ(啓翁桜・東海桜・岳南桜)
- シュゼンジカンザクラ(修善寺寒桜)
- タイリョウザクラ(大漁桜)
- ツバキカンザクラ(椿寒桜)
- ハツミヨザクラ(初御代桜)
- ミョウショウジ(明正寺)
- ヨウコウ(陽光)
- ヨコハマヒザクラ(横浜緋桜)
- リッシュンカンザクラ(立春寒桜)
- リュウキュウカンヒザクラ(琉球寒緋桜・琉球緋桜)
脚注
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) YList:カンヒザクラ 2012年1月3日閲覧。