アンドレア・カミッレーリ
アンドレア・カミッレーリ (Andrea Camilleri) | |
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アンドレア・カミッレーリ(2010年) | |
誕生 |
1925年9月6日 イタリア シチリア島 |
死没 |
2019年7月17日 (93歳没) イタリア ローマ |
職業 | 小説家、脚本家、演出家 |
言語 | イタリア語 |
ジャンル | 推理小説 |
主な受賞歴 | インターナショナル・ダガー賞(2012) |
署名 | |
公式サイト | http://www.andreacamilleri.net/ |
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アンドレア・カミッレーリ(Andrea Calogero Camilleri、1925年9月6日 - 2019年7月17日)は、イタリア・シチリア島ポルト・エンペードクレ生まれの小説家、脚本家、演出家。
略歴
[編集]1925年、シチリア島アグリジェント県のポルト・エンペードクレに生まれる。若い頃から舞台に興味をもち、1942年から同郷のノーベル賞作家ルイジ・ピランデッロの作品の舞台演出などを手がけていた。1945年に最初の短編と詩の作品を発表。1948年から1950年までローマのシルヴィオ・ダミーコ国立演劇芸術アカデミーで演出を学ぶ。
1954年、イタリアの国営放送局であるイタリア放送協会(RAI)の採用試験に合格するも、共産党員という理由で不採用となった。数年後、RAIに正式に採用され、テレビドラマ版のメグレ警視シリーズなどを手がけた。1977年、自身も学んだシルヴィオ・ダミーコ国立演劇芸術アカデミーの教壇にたち、20年にわたり学生の指導にあたった。1980年、シチリアの架空の街「ヴィガータ」を舞台にした小説"Un filo di fumo"を発表。後の彼の代表作となるモンタルバーノ警部シリーズもこの架空の街を舞台としている。
1994年、モンタルバーノ警部シリーズの第1作となる"La forma dell'acqua"を発表。これは、シチリアの架空の街ヴィガータの警察署を舞台にした推理小説で大成功を収めた。以降、2008年までに18作品が発表された。同シリーズはルカ・ジンガレッティを主役に起用してRAIでドラマ化され、カミッレーリ自身も脚本家として制作に携わっている。
2003年、カミッレーリの偉業をたたえ、生まれ故郷のポルト・エンベードクレ市は、市の名前にヴィガータを付記することを決めた。
2019年7月17日、ローマの病院で死去[1]。93歳没。
日本語訳作品
[編集]- モンタルバーノ警部 悲しきバイオリン (訳:千種堅、角川春樹事務所 ハルキ文庫、1999年12月) - シリーズ第4作
- おやつ泥棒 モンタルバーノ警部 (訳:千種堅、角川春樹事務所 ハルキ文庫、2000年7月) - シリーズ第2作
脚注
[編集]- ^ “伊作家カミッレーリ氏死去”. 時事ドットコム 2020年2月15日閲覧。