アルピナ・B6ビターボ

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アルピナ・B6ビターボ
フロント
リア
インテリア
ボディ
乗車定員 4人
ボディタイプ 2ドアクーペ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 4394cc V8ツインターボ
最高出力 600PS (441kW) /6,000rpm
最大トルク 81.6kgm (800Nm) /3,400-4,500rpm
変速機 8速AT
前: ダブル・ウィッシュボーン式
後: インテグラル・アーム式
前: ダブル・ウィッシュボーン式
後: インテグラル・アーム式
車両寸法
ホイールベース 2,855mm
全長 4,895mm 
全幅 1,895mm
全高 1,375mm
車両重量 1,940kg
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アルピナ・B6ビターボ グランクーペ
フロント
リア
概要
製造国 ドイツ
販売期間 2014年3月 - (ドイツ、アメリカ)
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドアクーペ
駆動方式 4WD
パワートレイン
エンジン 4394cc V8ツインターボ
最高出力 600PS (441kW) /6,000rpm
最大トルク 81.6kgm (800Nm) /3,400-4,500rpm
変速機 8速AT
前: ダブル・ウィッシュボーン式
後: インテグラル・アーム式
前: ダブル・ウィッシュボーン式
後: インテグラル・アーム式
車両寸法
ホイールベース 2,970mm
全長 5,010mm 
全幅 1,895mm
全高 1,400mm
車両重量 2,030kg
テンプレートを表示

B6ビターボ (ALPINA B6 BITURBO) は、ドイツの自動車メーカーアルピナ(Alpina Burkard Bovensiepen GmbH&Co)が2011年12月に発売したクーペおよびカブリオレタイプの高級車である。

概要

B6はBMW・6シリーズをベースとして作成したオリジナルの車である。ボディそのものは6シリーズと共通であり、BMWのエンブレムも付くが、パワートレインは別設計され、大きく「ALPINA」の文字が書かれたエアロパーツや特徴的な20インチのホイールが6シリーズとは別物であることを示している。また、日本での発売は決まっていないが、2014年3月にジュネーブモーターショーでB6グランクーペもデビューしている。

100km/hからの制動距離33mは、この重量のクラスとしてはトップクラス。最高巡航速度のテストはドバイで行われており、気温45℃で40分以上の最高速を維持するテストをクリアーしている。ボディーカラーはアルピナブルー、アルピナグリーンの他、BMW6シリーズの色すべての色、他シリーズ、廃盤カラーも選べる場合がある(標準ソリッドカラー、メタリックカラー以外オプション)。内装には標準装備のウッドとしてアルピナ専用ウッド“Myrte”が使われているが、オプションでピアノブラックやカーボン調、ボディ同色なども選ぶことができる。標準はダコダレザーシート(3色)。オプションのレザーシートにはナッパレザー(4色)、メリノレザー(5色)、アルピナレザー(ラヴァリナレザー)(15色)の3種類から選択することができる。また、シートにひし形マークや、アルピナロゴを入れることもできる。本体価格1954万円(B6 Coupe)、20836千円(B6 Cabrio)右ハンドルはオプションで(+33万円)選べる。20インチの大径ホイールを標準装備(ALPINA CLASSIC Styling III)F8.5 J R9.5J。タイヤはMICHELIN Pilot Super Sport PSS F255/35ZR20 R285/30/ZR20

2015年3月ジュネーブモーターショーにて、B6エディション50がデビューした。エンジン出力が600hp、800Nmに向上し0-100km/hも4.3秒から4.2秒に、0-200km/hにおいては12.9秒から12.7秒となった。専用装備としては、オリジナルピアノブラックインテリア(ボーフェンジーペンサイン入り)、専用シートエンブレム、専用デコライン、専用鍛造ホイール(10J タイヤサイズ 295/30R20)、専用アクラポビッチ製チタンマフラーカーボンテールパイプが標準装備となる。また、オプションでブレンボ製高性能ブレーキシステムも選べるようになった。

モデル

2011年12月 - B6ビターボ クーペ/カブリオ発売開始。397kw/540ps 700Nm 0-100km4.4sec speed 320km
2012年4月 - 吸排気系のリファインにより馬力が540psから550psに向上した。 0-100km4.3sec
2014年3月 - ジュネーブモーターショーでB6グランクーペ ALLRAD(4WD)がデビューし0-100kmは4秒を切り3.9秒となった。
2014年11月 - 日本で正式に販売が決定する。2015年4月生産より受注開始。価格は2197万円。全て左ハンドル、ALLRAD(4WD)。2015年3月のフェイスリフトにより日本モデルは全てフェイスリフト後のモデルになる。エンジンは441kw/600ps 800Nmとなり、0-100km/hは3.8秒となった。

アルピナ専用技術(F12, F13, F06)

エンジン関連

  • BMW ALPINA B6 GT3からレーシングテクノロジーを引継ぎ、1気筒ずつ瞬間的に個別に休止するシングルシリンダー・ステップダウン(EZA)を搭載。高いトルクを維持しながらも数ミリ秒での迅速なシフト・アップを可能にした。

ターボチャージャー

  • 排気パイプ径 エンジン側:44mm 排気側:50mm
  • 過給圧 1.2bar

クーリング関連

  • 旧B5BTurbo比 ラジエター容量57%増、インタークーラー容量23%増
  • ターボチャージャーの圧力損失を大幅に減らすために、インタークーラーのフランジ(入口・出口)を最適化し、圧力損失を45%低減、過給圧増圧に貢献。ラジエタ―の電動ファンは1000Wに拡大。

LSD

  • クーペにはDrexlerのLSDが標準装備(機械式)

ステアリング

  • バリアブルスポーツステアリングは別プログラム。

トランスミッション

  • ZF製8HP70 8速スイッチトロニックミッション
  • トルクコンバーターはアルピナ製。プログラムも専用のものを使っている。

アクラボビッチエキゾーストシステム

  • オールチタン製。従来型ステンレスエキゾーストの重量が50Kgに対し23kgに軽減、その上耐熱効果が向上し耐蝕性も向上。
  • キャタライザーは別メーカー製。アクラボビッチに納品され、アクラボビッチにてワンピースに組み立てられる。
  • ステンレス製の場合は、テールエンドが伸びることがあるが、チタンは変形が極めて少ない。
  • 左右2本の内側パイプエンド近くに排気バルブがありDMEでコントロールされている。コンフォート&コンフォート+では3000rpmまでは閉まっているが1速と2速でアクセルを60%以上開くとバルブが開く。スポーツ&スポーツ+では常時開いている。
  • 「X-Hose」サウンドエンジニアリングテクノロジー(中央部分で集合させ抵抗をかけずに低音を実現させる、B3GT3同様)を採用し、高回転時に低音かつ、こもりのない音色を発する。

エアロ・ダイナミクス

  • 専用のフロントスポイラー、リアスポイラー(ウイング)、リアディフューザーを装備。
  • リアディフューザーを装着することで、ボディ下部を流れる空気の流速が早くなり「リフト」が軽減されるように設計。
  • CD値は スポイラー 0.301 ウイング 0.299 フロント -20%

関連項目

外部リンク