アニューシャ・アンサリ

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アニューシャ・アンサリ
宇宙旅行出発前のアンサリ

アニューシャ・アンサリペルシア語:انوشه انصاری、Anousheh Ansari1966年9月12日 - )は、アメリカ テキサス州の企業プロデア・システムズ社(Prodea Systems, Inc.、略称:PSI)の創業者で最高経営責任者

莫大な資産を保有する資産家であり、実力のある若き女性実業家として知られる。民間女性で世界初の宇宙旅行者。

経歴[編集]

イランマシュハド生まれ。1984年アメリカ合衆国に移住。1993年に夫らとPSIを創業。2004年5月5日宇宙旅行を成し遂げた民間チームに贈られる賞(優勝賞金1000万ドル)であるX PRIZE(エックスプライズ)の運営基金に資金提供を申し出て、自らの名を冠したAnsari X Prize(アンサリ・エックスプライズ)となった。

アンサリ・エックスプライズは、2004年10月4日カリフォルニア州モハーベ空港の上空100キロメートルで宇宙との境界を越え、規定の条件を成し遂げたと認定されたスペースシップワンが賞金を獲得した。

2005年10月18日福岡国際会議場で開催され、ライブドア堀江貴文社長(当時)らが出席した国際宇宙会議パネルディスカッションにゲスト参加するため来日した。

2006年9月ロシアの宇宙船ソユーズに搭乗し(ソユーズTMA-9)、10日間の宇宙旅行を行った。宇宙旅行の参加費は日本円で約23億円ほど。もともと搭乗予定だった榎本大輔が健康上の理由で参加を中止したため、バックアップであるアンサリが乗ることとなった。

ソユーズは9月18日に打ち上げを成功させ、20日に国際宇宙ステーションとドッキングした。29日には帰還船がカザフスタンへ帰還した[1]

脚注[編集]

  1. ^ sorae.jp編集部宇宙班 (2006年9月29日). “アニューシャ氏、無事帰還”. sorae.jp. 2007年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月1日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]