はぬまあん
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はぬま あん(1965年〈昭和40年〉 - 2011年〈平成23年〉3月27日)は、日本の漫画家、児童文化史研究家。栃木県出身。
ゲームメーカーに広告デザイナーとして勤めた後、1988年(昭和63年)に独立。1990年(平成2年)、マニア向け情報誌『DO-PE』(あとまりあ社)の企画・構成に参加し[1]、2000年(平成12年)以降から電動玩具、プラモデル、ロボットなどに関する連載企画を各社の雑誌に執筆した[2][3]。一方ではこれらの企画、および1988年頃の第一次ミニ四駆ブームを通じて電動玩具や絶版プラモデルの魅力を認識し[4]、その魅力を世間に広めるべく、私家版のプラモデル研究誌『電動天国』を制作してワンダーフェスティバルに参加するなどの地道な活動を、1997年(平成9年)から1999年(平成11年)にかけて続けていた[1]。
2000年に竹書房とスタジオ・ハードの協力のもと、初の商業出版としての玩具研究書籍『超絶プラモ道』を刊行[1]。電動玩具や絶版プラモデル、「ザ★アニメージ」や青島文化教材社のようなオリジナルSFロボット、「太陽系戦隊 ガルダン」「モビルフォース ガンガル」のようなパチモン(偽物)を多く扱った書籍であり、はぬまが師と仰ぐ山本弘は同書を、『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』に夢中になった世代の人々を楽しませる良書と評価している[5]。
2010年(平成22年)より長年にわたる研究活動の集大成ともいうべき単行本『電動王国』の発行を目指していたが、同年末に体調を崩して入院。病室にもパソコンや原稿を持ち込んで奮闘していたものの、翌2011年3月27日、発行を目前にして急逝。没年齢46歳。翌月の4月15日に『電動王国』が発行され、遺稿となった[2]。
作品リスト
- 幻シリーズ(『コンバットコミック』) - 連作読み切り漫画
- 完全懲悪コダイオー(『東京ロボット新聞』) - 連載漫画
- 電動倶楽部(『DO-PE』2000年 - 2006年) - 電動玩具を紹介する連載企画
- 電動王国(『ロボコンマガジン』2000年 - 2007年) - 電動玩具に関する 連載企画
- 新・電動王国(『ロボコンマガジン』2007年 - 2011年) - 同上
- いい旅ロボ気分(『スーパーロボットマガジン』2001年 - ) - ロボットに関するコラム漫画
- はぬま流(『クアント』)
書籍
- 『超絶プラモ道 懐かしのオリジナルSFプラモデル大全』竹書房、2000年。ISBN 978-4-8124-0578-9。
- 『アオシマプラモの世界 超絶プラモ道2』竹書房、2001年。ISBN 978-4-8124-0813-1。
- 『電動王国 モーターで動かす懐かしの玩具コレクション』オーム社、2011年。ISBN 978-4-274-21004-4。