こくみんうさぎ

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こくみんうさぎ
ファイル:Kokuminn-usagi.jpg
こくみんうさぎ
対象
日本
指定日 2019年
指定者 国民民主党
公式サイト こくみんうさぎ | 新・国民民主党 - つくろう、新しい答え。
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こくみんうさぎは、国民民主党の党公式マスコットキャラクター。旧・国民民主党から引き継がれており、同党は大きく長い耳を持つ こくみんうさぎに「国民の声や地域の課題をしっかり聞く」という党の姿勢を込めている[注 1]。

概要

2018年、"政党や政治はとっつきにくいためキャラクターが必要ではないか"と提案した結果、創設されたマスコットキャラクター[2][注 2]。当初は党本部の公認を得られず、党内組織である国民運動局のマスコットキャラクターとして活動を開始した[3]が、2022年現在は党公式のマスコットキャラクターとして活動している。

考案者は党所属の参議院議員である伊藤孝恵。デザインは伊藤孝恵がリクルートに勤務していた時代の後輩であったイラストレーターの嶽まいこ[4]。当初デザインでは、蝶ネクタイの片方が白かった[2]。

特徴は「長い耳」と「つぶらな瞳」であるが、長い耳は「声をしっかり聞く」ため、瞳は「現実をしっかり見る」ことを表しており、またモチーフがウサギである理由は「立ちはだかる障害をウサギのように飛び越えていく」ことである[2][3]。インタビュー時に身長が頭まででおよそ170cm、耳を足すとおよそ2mくらいと推定されている[5]。

公式プロフィールによると出身地は永田町、性別はひみつ、性格はさみしがり屋、趣味は国会ウォッチング[6][7][注 3]。

国民民主党のイベントでは子供を中心に徐々に人気が高まっており[9]、党代表の玉木雄一郎は2022年6月のライブチャットで『私をスルーしてこくみんうさぎに行くんですよ』『「陰の代表」と呼ばれていて、私は代表の地位を脅かされつつあります（笑）』と語っている[10][注 4]。この発言のように、党所属議員や党支持者などから「国民民主党の真の党首」「影（陰）の代表」と冗談めいて呼称される事例も散見される[12][13]。

各党がSNS配信など工夫を凝らして支持拡大に知恵を絞る中、こくみんうさぎは党や党の政策を子育て世帯に浸透させ知名度を高めるために起用された[14][15][注 5] 。その後、公約パンフレットや街頭演説、イベント会場などの随所に登場し、親しみやすさを演出すると共に党勢の伸展に貢献している[17][注 6]。

来歴

  • 2018年12月5日、初期案としてピンク色の風貌をしたこくみんぱんだの企画書が伊藤孝恵より提案されるが、却下される[2]。
  • 2018年12月31日、伊藤が再び企画書を党に提出。この際に現在のこくみんうさぎが完成する[2]。
  • 2019年5月30日、旧国民民主党国民運動局のマスコットキャラクターとして認可され、同日の記者会見でお披露目された[6][19][20]。
  • 2019年7月3日、「こくみんうさぎ公認式」が行われ、晴れて党本部から正式に公認を受ける。なおこの際、手が短かったため公認証書は耳で受け取った[21][22][23]。
  • 2020年9月15日、旧国民民主党が解党し、改めて国民民主党が成立。この際に、一部議員の合流先である立憲民主党との間でこくみんうさぎの権利をめぐる議論が行われた結果、国民民主党に引き継がれる形となった[24][25]。新 国民民主党 設立大会では こくみんうさぎを中央に配置して写真撮影を行い[26][27][28]、その後 議員へのインタビューの一部にも同行した[29]。
  • 2022年10月26日、「こくみんうさぎ」利⽤ガイドラインが党 公式HPより発行[30]。

エピソード

  • 2021年10月24日、代表である玉木のインスタグラム上で「こくみんうさぎ好き？」とのアンケートが行われる。結果は6%が「いいえ」であったが、玉木自らが間違って「いいえ」に投票したことをTwitter上で明かした[31]。
  • 2022年2月11日の党大会にて幹事長の榛葉が『心の内を明かす相手はこくみんうさぎ』『今年はこくみんうさぎを更にパワーアップして、千葉にいるネズミを追い越せと共に頑張っていきたい』とコメントした[32][33]。
  • 2022年6月14日のスポーツ紙合同インタビューに出席した際、会場の入り口につっかえてしまうハプニングが発生した[34][35]。また、代表の玉木に抱きつかれる姿が一部スポーツ紙に掲載された[36][37]。

党発行物

YouTube動画

  • 子育て政策『うどんCM』：2022年7月2日 国民民主党 公式YouTubeより、こくみんうさぎがうどんを食べつつ国民民主党の子育て政策を紹介する動画が公開された[38]。なお、同内容の玉木代表バージョンも存在する[39]。
  • 投票手順 解説動画『こくみんうさぎと選挙に行こう』：国民民主党 公式YouTube動画において、アニメ絵のこくみんうさぎが投票手順を解説。2021年10月29日に衆議院選挙ver[40]が、2022年6月23日に参議院選挙ver[41]が公開された。

その他 発行物

  • ポスターメーカー：2019年6月26日 こくみんうさぎデザインの「家計第一」ポスターを作成できるポスターメーカーが党HPに設置された[42]。
  • 「政策がある」ポスター：2021年3月4日 こくみんうさぎがQRコードを持つデザインの、党のPRポスターが発表された[43][44]。

イベントへの参加

  • 2019年6月1日 - HAPPY MAMA FESTA KAWASAKI[45]
  • 2022年4月29日 - 第93回メーデー中央大会[46]

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 「こくみんうさぎの耳が大きいのは、国民の声をよく聞く、地域で困っておられる課題をしっかりと聞く。そんな政党でありたいということで、こくみんうさぎが誕生した」と、平野博文幹事長（当時）がコメントした（2019年7月3日に行われた決起集会にて）[1]。
  2. ^ 旧民主党時代に政党マスコットの先駆け的存在として民主くんが存在するものの、「ゆるくない」「かわいくない」という意見もあり、この反省を活かして こくみんうさぎは ゆるさとかわいさを重視した（2019年7月3日 スポーツ報知の記事[3]より）
  3. ^ JCASTニュースに『ある国民民主党の関係者によると「こくみんうさぎ」は、民主くんと対照的に「恥ずかしがり屋でウブ」』と掲載された[8]。
  4. ^ 2019年7月のインタビューでは『私を凌駕する人気で少し嫉妬しています』」とコメントし、毎日新聞より『国民民主党・玉木雄一郎代表「こくみんうさぎに嫉妬」』というタイトルで記事が発行された[11]。 以下、当該部分を引用 (有料会員以外 閲覧不可のため)

    ――こくみんうさぎも参加しましたが。

    玉木氏　私を凌駕（りょうが）する人気で少し嫉妬しています。こくみんうさぎと書かないで、国民民主党と書いて欲しいということを徹底したい。--毎日新聞 2019年7月8日の記事

  5. ^ 毎日新聞に こくみんうさぎ起用についての記事があり。以下 当該部分を引用 (有料会員以外 閲覧不可のため)

    国民民主党は30日、夏の参院選の選挙で活用するマスコット「こくみんうさぎ」をお披露目した。国民の声をよく聞けるよう、長い耳を持つウサギをモチーフにしたという。子供に親しみを持ってもらい、党や党の政策を子育て世帯に浸透させるのが狙い。評判がよければ、党の公認マスコットに「格上げ」することも検討する。

    　こくみんうさぎは、体がオレンジで瞳や鼻などは青。党のロゴマークと同じ配色となっている。党の集会や街頭演説などに投入するほか、SNS（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）での発信や、グッズの製作などを検討している。--毎日新聞 2019年5月30日の記事[16]

  6. ^ 月刊誌『くまもと経済』ONLINEにおいて「こくみんうさぎさんは党の広報活動に欠かせない存在となっている」と掲載された[18]。

出典

  1. ^ “【北海道】「安倍政権にしっかりと対峙できるのは国民民主党だ」平野幹事長”. 旧 国民民主党 公式HP. 国民民主党 (2019年7月3日). 2022年9月26日閲覧。
  2. ^ a b c d e 今では大人気！国民民主党公認キャラクターこくみんうさぎの秘密 (YouTube). 伊藤たかえちゃんねる. 17 May 2022. 2022年9月20日閲覧。
  3. ^ a b c “国民民主党「こくみんうさぎ」を参院選公示前日に緊急公認！”. スポーツ報知. (2019年7月3日). https://hochi.news/articles/20190703-OHT1T50084.html?page=1 2022年9月28日閲覧。 
  4. ^ “TAKAE Press ⟨活動レポート⟩ 2020年新春号”. 伊藤たかえ Official Site (2020年2月7日). 2022年9月19日閲覧。
  5. ^ 【癒し】議員よりも知名度ある？巷で話題の「こくみんうさぎ」ちゃんと遊んできた♪ (YouTube). 政治家娘YouTuberみこちゃんねる. 27 June 2019. 該当時間: 00:45. 2022年9月20日閲覧。
  6. ^ a b 国民民主党・こくみんうさぎ お披露目会見　2019年5月30日 (YouTube). 国民民主党YouTube. 30 May 2019. 2022年9月20日閲覧。
  7. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2019年5月30日). “国民民主、新ゆるキャラ「こくみんうさぎ」お披露目、参院選に投入へ”. 産経ニュース. 2022年9月19日閲覧。
  8. ^ “民主党のゆるキャラ「民主くん」、まさかの復活 関係者に話を聞いてみると...”. J-CAST ニュース (2019年7月5日). 2022年9月19日閲覧。
  9. ^ 国民・こくみんうさぎの選挙活動｜政権選択『衆院選2021』 (YouTube). bizlinTV/報道府. 29 October 2021. 2022年9月20日閲覧。
  10. ^ “玉木雄一郎氏の代表の地位を脅かしているのは誰！？国民民主党のキーパーソンとライブチャットまとめ【参院選2022】”. 選挙ドットコム. 選挙ドットコム編集部 (2022年7月1日). 2022年10月1日閲覧。
  11. ^ “国民民主党・玉木雄一郎代表「こくみんうさぎに嫉妬」(※一部 有料記事)”. 毎日新聞. (2019年7月8日). https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20190708/pol/00m/010/018000c 2022年10月1日閲覧。 
  12. ^ 【真の党首】こくみんうさぎ　かわいい！【国民民主党】Bathroom Diet2022年6月24日
  13. ^ 国民民主党 香川県総支部連合会HP 2021年11月1日
  14. ^ “参議院選挙:若者・女性票取り込みへ各党アイデア…参院選”. 読売新聞オンライン (2019年6月15日). 2022年9月19日閲覧。
  15. ^ “参院選の戦略を語る 立民 国民 共産 維新 社民”. NHK政治マガジン. (2019年7月3日). https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/19494.html 2022年10月8日閲覧。 
  16. ^ “国民民主がゆるキャラをお披露目　夏の参院選に活用　「公認」も検討(※一部 有料記事)”. 毎日新聞. (2019年5月30日). https://mainichi.jp/articles/20190530/k00/00m/010/228000c 2022年9月28日閲覧。 
  17. ^ “参議院選挙:選挙の投票呼びかけ、ＳＮＳ動画配信は各党「１分以内」…若者に政策アピール”. 読売新聞オンライン (2022年7月2日). 2022年9月19日閲覧。
  18. ^ “参院選に向け熊本県連を設置・・・国民民主党”. くまもと経済. くまもと経済 (2022年4月15日). 2022年9月27日閲覧。
  19. ^ “国民民主がゆるキャラをお披露目　夏の参院選に活用　「公認」も検討”. 毎日新聞. (2019年5月30日). https://mainichi.jp/articles/20190530/k00/00m/010/228000c 2022年9月28日閲覧。 
  20. ^ “国民民主、新ゆるキャラ「こくみんうさぎ」お披露目、参院選に投入へ”. 産経新聞. (2019年5月30日). https://www.sankei.com/article/20190530-EBKYLVPCVVJMJHB74MKMKNFD34/ 2022年9月30日閲覧。 
  21. ^ 国民民主党・こくみんうさぎ公認式　2019年7月3日 (YouTube). 国民民主党YouTube. 3 July 2019. 2022年9月20日閲覧。
  22. ^ “長い耳で受け取り 「声聞きます」 国民民主党「こくみんうさぎ」公認”. 毎日新聞. 2022年9月19日閲覧。
  23. ^ “党ＰＲキャラ「こくみんうさぎ」、「公認」に昇格”. 朝日新聞DIGITAL. (2019年7月4日). https://www.asahi.com/articles/DA3S14081150.html?iref=pc_ss_date_article 2022年10月1日閲覧。 
  24. ^ こくみんうさぎ〝政界引退〟は回避へ　国民・玉木代表が存続明言東スポWeb 2020年9月10日
  25. ^ “国民民主、１１日に解散　「民主党」の歴史に幕”. 産経新聞. (2020年9月9日). https://www.sankei.com/article/20200909-MQAJRSUP3VJHRDKEOBPBJZUH2A/ 2022年9月30日閲覧。 
  26. ^ “新しい「国民民主党」設立大会開き活動をスタート”. NHK 政治マガジン. (2020年9月15日). https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/44808.html 2022年9月28日閲覧。 
  27. ^ “ホテルの大ホールVS貸し会議室　立憲＆国民、「結党大会」ハシゴした記者がレポート”. JCASTニュース. (2020年9月15日). https://www.j-cast.com/2020/09/15394470.html?p=all 2022年10月1日閲覧。 
  28. ^ 新「国民民主党」が設立大会　玉木代表「現実的で未来志向の政策集団に」（2020年9月15日） (YouTube). THE PAGE. 15 September 2020. 該当時間: 58:00. 2022年9月20日閲覧。
  29. ^ “新「国民民主党」誰が参加？15人の名簿を掲載”. NHK 政治マガジン. (2020年9月16日). https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/44809.html 2022年9月28日閲覧。 
  30. ^ “党発表著作物・「こくみんうさぎ」利⽤ガイドライン”. 国民民主党 公式HP (2022年10月26日). 2022年10月27日閲覧。
  31. ^ “@tamakiyuichiroの2021年10月24日のツイート(玉木雄一郎 公式Twitter)”. Twitter. 2022年9月3日閲覧。
  32. ^ 国民民主党の榛葉幹事長が近所の子どもから「ヤギおじさん」と呼ばれる理由　頼りは「こくみんうさぎ」だが神戸新聞NEXT(2022年2月13日)
  33. ^ 【LIVE配信】国民民主党　第2回定期党大会_2022年2月11日（金） (YouTube). 国民民主党YouTube. 11 February 2022. 該当時間: 46:11. 2022年9月20日閲覧。
  34. ^ @tospo_seijiの2022年6月14日のツイート(東スポ政治Twitter)、2022年9月2日閲覧。
  35. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2022年6月14日). “国民民主・玉木代表、小池知事と「一緒に街頭」へ 参院選で共闘アピール／スポーツ紙インタビュー”. サンスポ. 2022年9月19日閲覧。
  36. ^ “国民民主党・玉木雄一郎代表「与党にすり寄ってるのではない。国民に寄り添っている」 野党共闘は「イメージが出来ない」”. スポーツ報知 (2022年6月14日). 2022年9月19日閲覧。
  37. ^ “国民玉木雄一郎代表、参院選議席維持へ「死にものぐるい」小池都知事とは「日本大改革訴えたい」 - 社会写真ニュース : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年9月19日閲覧。
  38. ^ うどんCM「子育て」 こくみんうさぎバージョン (YouTube). 国民民主党YouTube. 2 July 2022. 2022年9月20日閲覧。
  39. ^ 国民民主党PR動画（子育て） (YouTube). 国民民主党YouTube. 23 June 2022. 2022年9月20日閲覧。
  40. ^ 【選挙に行こう！】こくみんうさぎと選挙に行こう-国民民主党 (YouTube). 国民民主党. 29 October 2021. 2022年9月24日閲覧。
  41. ^ 【参院選2022ver.】参議院選挙の投票方法【こくみんうさぎ】 (YouTube). 国民民主党. 23 June 2022. 2022年9月24日閲覧。
  42. ^ “国民民主党 ポスターメーカー”. 旧 国民民主党 公式HP. 国民民主党. 2022年9月26日閲覧。
  43. ^ “人気キャラ「こくみんうさぎ」が登場　国民民主党が新ポスターに託したポイント”. 東スポWEB. (2021年3月4日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/11724 2022年9月30日閲覧。 
  44. ^ 山下龍一 (2021年3月5日). “国民の新ポスターは「政策がある」　意見集める仕掛けも”. 朝日新聞DIGITAL. https://www.asahi.com/articles/ASP355SN1P35UTFK01X.html 2022年9月30日閲覧。 
  45. ^ “【神奈川】HAPPY MAMA FESTA KAWASAKIで「こくみんうさぎ」デビュー”. 国民民主党 公式HP (2019年6月1日). 2022年11月20日閲覧。
  46. ^ 【メーデー】第93回中央メーデーに玉木代表が参加国民民主党 公式HP
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関連項目

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